第10話 逮捕された生徒の素性

山野辺が逮捕され、その情報を嗅ぎつけたメディアが再び学校を周辺をうろつく。

「当校の生徒が逮捕されたのは事実です。ただ、詳しいことは私どもも分かりません。警察の方に聞いていただいた方が正確です」と校長がメディアに対して説明をした。


逮捕された山野辺も未だに口を割らないのか、「椋木先生の安否」や「上の者の詳しいこと・正体」については一貫して黙秘を続けており、相変わらず進展していない。


町の人々曰く「逮捕された山野辺くん?地味でなんか闇を抱えてそうな感じの子って印象。でも山野辺くんが一人で椋木先生を運べる体格には見えなかったから他何人かの協力者が居そう。まあ、個人的な推測だからキッパリとは言えないけど」と話すなど「意外な人物」であることは確か。


また、椋木先生の担任の代役を務めていて、当時1学年の情報処理を担当していた帆足先生は「山野辺は授業の時とかに些細なミスをすることは何度かありましたね。でも、大したミスではなかったので注意はしました。」とミスが多かったことを示唆しているが、ミスの多さと今回の事件は「たぶん関係ない」としている。

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