第9話 お前…だったのか!
失踪事件の翌年4月。椋木先生のクラスの生徒は進級し3年生になった。
一部の生徒はまだ、椋木先生の行方を心配しているが大半は「もう生きてないでしょ」と思っているらしく話題にすらしなくなっていた。
そんな矢先、学校の職員室にとある人物が訪れ、開口一番
「椋木を死亡扱いにしてくれて助かったよ。先生方ありがとう。警察も椋木の捜索を打ち切ってくれたからね。これで少しは発見されにくくなったな。本当にありがとう!」
と2年(事件当時は1年)の男子生徒・山野辺が吐き捨てるように言った。
山野辺はその後、駆けつけた警察により逮捕されたが椋木先生の安否に関しては「あの日、椋木を誘拐しただけで、その後のことは上の人に任せているから、椋木が生きてるか分からない。」と答え、上(いわゆる黒幕)からの指示で行ったと供述。
上の者の詳しいことについて逮捕された山野辺曰く「椋木がどこに居るかを警察とかにバラしたら殺す!と脅されている。だから詳細は言えない。」と答えている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます