ウチの担任の失踪事件

@noritaka1103

第1話 消えた担任

「キンコンカンコーン」

学校の始業チャイムが鳴ると同時に、副担任の帆足先生が息を切らしながら、2年A組の教室に飛び込む。


「ハーハー…スミマセン!えっと、担任の椋木先生が今日、お休みなので代わりに私帆足が2Aの担任を務めます。よろしくお願いします。」

ザワザワしつつも2Aの生徒達はそこまで動揺していない。むしろ、椋木先生またかよ!といった反応。

(この時まではただの休みだと思われていた。)



数日後…

「えー、今日も椋木先生はお休みです。ちょっとね、椋木先生とあの日(9月1日)から連絡取れないんですよね…何か椋木先生のこと知ってるよ!って方はHR(ホームルーム)が終わった後、職員室に来てください。」

帆足先生曰く、椋木先生と連絡が取れない上に椋木先生の自宅に行っても留守の状態で椋木先生の父親も「実家には帰ってきていない」との返答で学校側が椋木先生の捜索願を県警に依頼した。

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