男子校出身ですが、女の子をナンパして、ゆるーく暮らしていきたいと思います?!

第1話

きもい、でぶ、ぶさいく

　この三つの言葉が俺を言い表すのに正しい言葉だ。俺は、そうクラスで言い続けられた。

確かに、容姿はいい方ではない、豚のような丸々とした体に、荒れた肌、メガネをかけた典型的な陰キャというものだ。

　しかし、俺のいるクラスには幼なじみで、イケメンの優斗という男がいた。そいつは、僕と、同じという訳では無いのだが、とても優しくしてくれた。とてもリーダー的な性格を持っていて、みんなからも相当好かれている。俺の自慢な幼なじみであり、親友だ。それに、俺の隣の席でよく話す詩織という俺にも優しいマドンナ的な存在の奴がいた。正直、その子のことが好きだった。

　俺は、いつも通り、優斗と詩織の3人で一緒に帰っていると、いつもとの違いがあったのだ。異様に、優斗と詩織の距離が近いのだ。2人は、顔を合わせれば愛想笑い、察してくれないかなぁと2人で言い合っていたのだ。そんな陰口に嫌気がさしていた。