第四話:新しい友達ができた
鎌を使うと決めた後、早速訓練が始まった。正直言ってめちゃくちゃ難しい。
ほとんどの武器はその武器の訓練だけで済むのだが、鎌の場合、短剣、槍、ライフルにモードチェンジする部類も存在するため短剣と槍とライフルの特訓も同時進行で行うのが一番の理由だろう、鎌の扱い自体もかなり難しいのだが。
そんなこんなでいろんな武器の訓練をしているなか、一緒に訓練に参加していたある女の子が話しかけてきた。
「君、何の武器の訓練に入ってるの?」
「私は...鎌と短剣と槍とライフルかな」
「へー、ってことは使いたいのは鎌?やっぱ鎌使いこなせるようになるのってかなり時間かかるのかな?あ、自己紹介まだだったね。私はソラ!武装脚を使ってこうと思ってる。そっちは?」
「私はサキ。さっきも言った通り鎌使うつもり。これでもノルン家の端くれだよ。」
「ほんとに?ってことはあれ?時間止めたり巻き戻したりできるの?」
「まだそこまではできないかな...けど、頑張って巻き戻すくらいはしたいかな」
「まあ難しいことはいいや。これからよろしくね!サキちゃん!」
なんか知らんけど友達が一人増えた気がする。でもなんか妙だ。私と同じくらいの年齢にしては言葉が達者だ。もしかして、彼女も転生者?まあそんなことはどうでもいい。これから仲良くしていこう。
____________________________________________________________________________訓練が始まった最初の週の週末、私は母の指導の下、時間を止める能力の訓練に取り掛かった。
「あなたの場合、能力の出が悪かったから、まずは時間を止める能力を実用レベルに使えるくらいにできるように頑張りましょ。」
「わかった。んで、具体的に何をすれば?」
「簡単よ、ひたすらに止めるだけ。30分練習15分休憩の計45分を3セット。これを週末はやるわよ。がんばって!」
結局回数が物を言うみたいなので、早速投げられた木箱を止めるところから始まった。最初は少し難しかったが、これは10分くらいでできるようになった。
「あなた習得早いわね。まだ20分残ってるから次行くわよ。次はこの樽よ!」
次は樽だった。これも木箱で感覚をつかめていたこともあってか、少し時間はかかったが最初の30分のうちに習得できた。
「ほんとに早いわね。とりあえずもうそろそろ30分経つから休憩にしましょう。」
「次は何でやるの?」
「申し訳ないけど、今日はこれ以上はできないわね... まさかあなたがここまで早く習得できるとは思ってなくて、次の段階の準備が出来てないの。」
「じゃあ新しいのは明日からでいいのね、じゃあ明日は何やるの?」
「明日は実践的なことをするわ。一応この国にいる限り、変な輩がいるからね。兵士さんを2人お呼びしてその人の持っている武器とか防具の時間を止めるってことをするわ。明日はもっと時間がかかると思うから覚悟しておきなさい。」
ということで今日の訓練はこれで終わり、また明日実践的なことをするということが決まった。
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この前設定変更の時に「明日出す」って言って結局出せなくてすいませんでした。
次は今週中には出します。
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