第一話:異世界に行くことになった

 私の名前はサキ。私はそこら辺で普通の高校生として生きていた。正直やりたいことは沢山あった。彼氏も欲しかったし一人暮らしもしたかったし働いてもみたかった。しかしある日、いつも通りに学校に向かう途中、トラックにはねられるという転生モノではよくありそうなベタなやつで死んでしまった。そうして死んだあと、次目が覚めたときはなんかよくわからないけど神様がいそうな真っ白な空間にいた。そして何もないなか少し探索していたら、本当に神様っぽい人がいた。


「あの、ここって...」


「見ての通りだよ。神様がいる空間さ。そして僕が神様さ。」


予想通り、そこにいた人は神様だった。そうして私は少しの間神様と話すことになった。


「ええっと、どういう目的で私なんかを呼んで...?」


「君、いろいろやりたいことあったのに死んじゃったでしょ?だから、別の世界で人生をやり直させてあげようって。」


「なるほど?」


どうやら私を異世界に送って第二の人生をおくらせてくれるそうだ。


「それにあたって、君、なんか欲しい能力とかある?」


あまりにも唐突過ぎる。欲しい能力って聞かれてもそんなものはない。

「うーん、急ですね。急に言われるとどう答えればいいか...」


「なんでもいいんだよ?そのかわり、異世界に転生したからといって今の年齢と同じとは限らない。あーでも、おばあちゃんとかになることはないよ。」


「じゃあ、時間を操る能力、みたいなのが欲しいです。」


そんなものはない、と思っていたが以外にもあった。昔から時間を操る力に少し憧れがあったからだ。


「オーケー、じゃあ早速飛ばしちゃうけど、準備はいい?」


「えっ...ちょっと待ってください!まだ聞きたいことが――」


「じゃあ行くね!そぉい!」


いろいろ聞きたいことはあったが、時間切れだった。そうして私は異世界に飛ばされた。そして次目が覚めたときには...

まさかの赤ちゃんになっていた。

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