お肌の大敵ですから!!

翌日あたし達は本隊と一緒に移動なのでのんびりとしていると顔色の悪いアルナーがフラフラとこっちに向かい歩いてきた。


「ん?アルナー顔色悪いよ大丈夫?」


「・・・・・昨日の夜・・・・・神託があったの・・・・」


ムキマッチョはキチンと仕事をしてくたれたらしい、これでアルナーも色々考えることが出来るね!いい事だよ!!


「で?どんな内容なの?」


「・・・ごめん、一度教会に報告してからじゃないと言えない」


「そっか気にしなくていいよ、それは当たり前の事なんだから」


「ごめん」


それからしばらくアルナーと色んな話をした後に本隊は出発した。






それから三日何事もなく旅は進み今日も無事にキャンプ地に着いた、平和って素晴らしいよね。

そして食事も終えて皆がのんびりできる時間になりあたしはちょっと出かける事に。


「コハク、こっちにおいで」


「クゥ」


コハクを抱きかかえてギンガ達と森の中を進んで行ってとある場所で止まる。


「ほらコハク、色々報告があるだろう?」


コハクを下ろしてあたしとギンガ達は周囲を警戒し始める。


そう・・・・ここはコハクの母が眠る場所。約一か月前の出来事なのに色々ありすぎてもっとたった気分になる。


「ん?何かが来たかな?【エリアサーチ】【鑑定】」


シャドースネークが五体・・ここら辺ってシャドースネークのたまり場なのかな?コハクの親もシャドースネークにやられたし・・・・でも!!


「ギンガ!シリウス!食料・・・・違ったシャドースネークが来た、任せるよ」


「「ガウ!」」


あたしの言葉にギンガ達は森を駆け抜け獲物のもとに走り出し、あたしは周囲の警戒を再開する。


しばらくしたらコハクがあたしの足元まで来て見上げてくるので抱きかかえて顔を覗き込む。


「もういいのかい?いいんならギンガ達の所に行こう」


「クゥ」


いいみたいだね、ならば頑張っているギンガ達の所に行こう。


「そうと決まれば・・・【エリアサーチ】【鑑定】」


こっちだね、もう終わってるっぽいから急いでいこう、今行くよ!って思って行ってみるとお座りしてあたしを待っていた・・・・すっごく可愛い!!見たときに思わず抱きしめてしまった!!


「ありがとうね、後で美味しい物を作ってあげるよ」


ギンガとシリウスを撫でながらキャンプ地に戻るとフォートさんがあたしを待っていたのかこっちに歩いてきた。


「お帰りなさいレン殿、シン殿とミズキ殿を残していただいてありがとうごさいました」


「何かあった?」


「お客様が二組、シン殿とミズキ殿が捕えてくださいました」


「ゴーレムは?」


「反応しませんでした、持ち物を調べたら何かの魔道具を持っていました」


「見せて」


受け取つと球状の五センチくらいの魔道具で【鑑定】してみると『隠者の魂』と言う名で気配と魔力を隠す効果があった。


「・・・・どうやら対抗策を見つけて来たらしいね」


「ですな、ですが先ほどはシン殿とミズキ殿が見つけ、捕えてくださいました」


「そっか後で褒めてあげないとね、じゃああたし達はこのまま警備にあたるよ、明日は本隊と移動だしね」


「お願いします」


「シンとミズキは?」


「巫女様のテントの前に」


「じゃああたしもそこにいるよ」


「任せます、私は騎士達と周囲を警戒します」


「あいよ、お互い頑張ろう」


【スカーレット】【ムーンライト】の面々は明日先行隊としての移動になるので早々に就寝しあたし達は警備として徹夜、騎士達は交代で周囲を警戒して夜があける。


「まさか警戒をかいくぐって二組も来るとは」


「見逃した我々言うべき事ではないのですが、なりふり構ってませんな」


「だよねぇ、はた迷惑もいいとこだべさ!」


中々凄腕の暗殺者達でシンとミズキに発見され、すぐさま無力化され捕縛出来た。

流石うちの子たちは優秀だよねぇ!


まあ騎士達はめっちゃ落ち込んでたけどね!・・・・・フォートさんもだけど!!


さてと、今日は本隊移動だけど馬車で寝ることにしよう、徹夜で眠いし寝不足はお肌の大敵ですから!!


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