ナイスツッコミだムキマッチョ!!
爺さんがいなくなった後危険がないかを確認し、それから壁を突き破ったシンのもとに行くと、丁度壁に空いた穴からシンが出て来た。
「レン様申し訳ございません、無様な姿をさらしてしまいました」
片膝を付き首を垂れるシンの肩を叩いて、笑いかける。
「ありゃ一種の化け物だべさ、あたしでも倒すことが出来なくて逃がしちまった、気にしなさんな」
「ですが・・・」
「立ちなよシン、帰るよ」
そう言ってアルナー達の所に・・・・・・あ!
「シン、ちょっと待ってて」
あたしは壁の穴から家の中に入り住人を探すと端の方で子供を抱えている女性とその前に剣をもって立っている男性を見つける。
「お騒がせしてすいませんでした、後これを」
「・・・・・この袋は?」
「家の修理費と迷惑料です、お納めください、では失礼します」
穴を抜けシンと共にアルナー達と合流して早々に宿に戻ることにし、周囲を警戒しながら移動して無事に宿に着くことが出来た。
「アルナーお休み」
「ええ、お休みなさい」
アルナーとカナデが部屋に入りそれを見て、後は騎士達に任せてロビーに移動して受付の人に教会の場所を聞いておく。
「シン、ミズキ、あたしはちょっと出掛けるからここは任せるよ」
「「畏まりました」」
「ギンガ達はどうする?教会に行くだけだけど」
「「ガウ!」」
すり寄ってきたギンガ達を撫でながら外に出て、教わった道を歩いて行き迷うことなく教会に着く事が出したので中に入る。
夜なのにドアは開いており入ることが出来た。
中に入ってから気付いたんだけど・・・・・・どうやってムキマッチョと連絡とるのさ?電話・・・・無いわ!メール・・・・・もっとないわ!!・・あ手紙はあったか、でもそれじゃないよね?お手紙出したら連絡取れるとか・・・・うん絶対ない!!・・・・・どうするべ?
「教会だから、お祈り・・・かな?」
取りあえず室内の神様が祭ってある祭壇の前でムキマッチョに来たよ!って祈ってみる。
「いやそれ祈りじゃないから!」
「ナイスツッコミだムキマッチョ!!」
どうやら正解だったらしい、、キチンとムキマッチョが出て来た。
「まったくお主は」
ため息をつかないで欲しいべさ!あたしだって傷つくんだよ?
「わかったわかった、で何用だ?」
「神様達が顔を出せって言ってたでしょ?まあ用はあったけどね」
「聞こう」
「神の巫女の事だべ、多分任期の事とか結婚に関することが伝わってない」
「・・・・む?少し待て」
誰もいない場所を見つめるムキマッチョをしばらく見ていると、ため息をつきながらムキマッチョがあたしの方を見た。
「今確認した、確かに我らの神託が失われておるな、これは代々の巫女達に申し訳ないことをした」
「ならば他の巫女達も同じだと思うからそこもお願いね」
このままじゃアルナー達巫女がかわいそうだ。
「うむ、すぐにでも全ての巫女たちに神託を送ろう」
「それと一つ確認したいんだけど」
「何だ?」
「巫女達の役目の重要性、危険性をメイシェルの王様に伝えていい?」
「・・・・・ふむ・・・・・その方がいいな、正確に王族に伝わればその対処が出来るからな」
よかったべ、ケインならばアルナーをキチンとした方法で守ってくれるはずだしね。
「それを聞いて安心したよ、これで友達の安全性が上がるよ」
「エルフィアでの友も大事にな」
「分かってるべさ、そのために今日ここに来たんだからね」
「そうか」
ムキマッチョが笑いながら頭を撫でで来る。
「ちょ?やめてよ?」
「楽しめ!今日はここまでだ」
そして気が付けば祭壇の前にいた。
・・・・・取りあえず用は済んだと思っていいね、さて宿に戻ってのんびりとしよう!
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