皆ご苦労様でした!!

「【エリアサーチ】【鑑定】」


キングを倒して一息ついた後に生き残りがいないかを確認すると居なかった。


「シン、上位種以外はすべて焼却を、上位種・キングは【アイテムボックス】に入れといて、フォートさんに状況証拠として渡すから」


「畏まりました」


シンに焼却を頼んでこれからの事をガルトと相談する事に。


「ガルドこの集落を潰しておいた方がいいよね?」


「その方がいいだろうな、ゴブリンとかが住み着きそうだ」


「こういう場合ってどうやって処理したらいいの?」


「家もどきを全部潰して・・・後は平らになった地面を荒らしておく、そうすると暫くは家もどきも立てられないから、人型の魔物が集落を作る事は無いな」


「なるほどね」


ならばシンに頼んだ仕事が終わったら、ちゃっちゃとやってしまおう!そして30分くらいしてシンが全ての処理を終わらせた。


「ご報告いたします、オーク221匹、ジェネラル二体、ハイウィザードが三体、ナイト三体、ウィザード二体、アサシン二体、キング一体、総数234匹となります」


やっぱり多かったねー、じゃあ集落を完全に潰そうか。


「ご苦労様シン、ついでにここらへんにある家もどきをすべて燃やして」


「畏まりました・・・【フレイムバード】」


炎の鳥が通り過ぎた後には灰すら残っていない平地となっていた【フレイムバード】すごいべさ!!


「次はあたしが・・・・【クリエイトアース】」


岩が付きだしたり、地面を沈めたりできるだけ平地が無いように注意して・・・・・終わり!!


「ガルド、これで大丈夫だと思う?」


「十分だな、さて帰るか」


「だね、皆ご苦労様でした!!」


怪我人も出なくてよかったよ!帰ったら熱いお風呂に浸かってマッタリしたべさ!!


「あ!一応帰りも気を付けよう!この集落から外に出ている個体もいるかもしれないしね」


「そうだな」


「「畏まりました」」


「「ガウ!」」


そして何事もなくキャンプ地無事に到着してフォートさんの所に帰還の報告をすることに。


「フォートさんただいまー」


「お帰りなさいレン殿、どうでしたか?」


「あったよ集落、キチンと潰してきた」


シンに言ってシンの【アイテムボックス】から持ってきた上位種をすべて出す。


「これが状況証拠だよ、全部あげるから騎士の【アイテムボックス】に放り込んでおいて」


「助かりますレン殿、ガルト殿本当にありがとうございました」


深々と頭を下げるフォートさんに頭を上げるように言う。


「これがあたし達の仕事だから気にしないで」


「今回は姐御がいたから楽が出来たから気にしないでくれ」


それから集落であった詳しい事を報告していると、騎士の叫びによってまたも緊張が走る事となった。


「タイラントだ!全員武器を取れ!!」


その声が聞こえて【アイテムボックス】から日光を取り出し、ガルドに尋ねる。


「ガルド、タイラントって?」


「A級モンスターだ、しかも上位のほうだ」


あたしはその言葉を聞いてすぐに騎士の声が聞こえた方に走り出す。

今晩は大忙しだね!!

騎士達が盾を構え壁を作っているのが見えたので、勢いをつけてジャンプし飛び越えて、着地し魔物を探す・・・・・ん?


「レン様気をつけてください!タイラントは狂暴です!」


えーーーっと、どこにいるのかな?凶暴な魔物は?


「ねえ騎士さんよ・・・・・タイラントってどこ?」


「何を言っているのですかレン様!目の前に居るではないですか」


だって・・・・・・・あたしの目の前にいるのは親子熊だよ?え?この子達って魔物だったの?あたしゃ少し大きい熊だと思ってたよ!!

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