本気で怒ってたのね!!

「グモォォォォォ」


あたし達の存在に気付いたオークが仲間に知らせるように鳴き声を上げ、そのまま粗末な鉄の剣を振りかぶり襲ってきた。

そいつを思いっきり日光で横凪にすると一メートルくらい飛んで行って粗末な家もどきに突き刺さる。


「これなら一振り一殺が出来る」


多少は楽が出来そうだね。


「さてと・・・・ギンガとシリウス、上位種を狙うよ!」


その言葉と共にオークの群れにギンガ達と突っ込む。

オーク達を吹き飛ばしながら上位種を探していると、火の玉が飛んでくるけど見当違いの所に飛んで行った。


「オークごときがレン様を狙うとは身の程を知りなさい」


・・・・・・あれ?シン怒ってる?


シンがそのままオークの群れに突っ込み切り裂いていき、魔法を使ったであろうハイウィザードを剣で切り裂い・・・・は?何で殴ってるのさ!!本気で怒ってたのね!!そしてとどめに生きながら燃やしてるし・・・・・決めた!シンを怒らせないようにしよう。

ともあれハイウイザードを一匹倒した。


「この調子でどんどん行くよ!」


集落に乗り込んで20分くらい過ぎたので一度数を確認したいので【エリアサーチ】を使う。


「シン、ミズキ、【エリアサーチ】を使う、少し守りを」


「「畏まりました」」


シンとミズキがあたしの所に来たところで魔法を使う。


「【エリアサーチ】【鑑定】」


うーんと・・・・ジェネラルが一匹とハイウィザードが二匹減ってるね・・・普通のオークも減ってるけどまだたくさんいる、キングは健在・・・・・と。

それとガルト達は・・・・・無事だね、良かった。


「シン、ミズキありがとう、もうひと頑張りと行こうか!」


「「畏まりました」」


あたしが【エリアサーチ】を使っている間にもギンガ達は魔法を、爪を、そして牙を使ってオークを狩っている、さすがだね!あたしも負けてられないよ!!


日光を振るい続けていると上位種らしきオークが、剣をもって切りかかってきたので日光で受け止める。


「こいつ中々強い」


右の斬撃を放ちその後に離れろとばかりに蹴りを入れて距離を取られる。


その距離を潰すように踏み込み突きを放つが、わずかに体を傾けて突きをよけられたが想定内。

突いた状態からオークの体を押さえるように上からの押し付け、動きが止まった所にハイキックをプレゼントして、最後に横凪で吹き飛ばして終わらせた。


「次!」


そのまま近くにいたオークに殴り・・・・・・違った切りかかる。

それからも動き続けて止まる事はしない、止まったら袋たたきにう合う!それはごめんだべ!!


「くっ」


そんな事を考えていたら後ろからいきなり短剣で背中を切り裂かれた・・・・・・今の特攻服を着てなきゃ死んでたよ!


ムキマッチョありがとう!今日ほど特攻服に感謝した日はないよ!


「あらあら?そこのあなた何を為さったのですか?」


ミズキが言葉と共にオークを殴り飛ばしてその後を追いかけ、追いついたら蹴り上げ落ちて来た所に一撃入れる。


そして動かなくなったオークを蹴り上げて【ウォーターブレイド】で切り刻む。


・・・・・ミズキさんも怒らせちゃだめだ・・・・・・気を付けよう!!


集落に来て40分ぐらい経ってガルド達と合流した、皆に怪我はなさそうだ。


「お疲れガルド、まだいける?」


「おうよ!」


もう少ししかいないオークを見ながらガルドが衝撃的な事を言ってきた。


「ふと思ったんだが・・・・・・姐御よ、お前さんの魔法で数を減らした後にやれば、かなり楽できたんじゃないか?」


え?・・・・・・あ!!・・・・・・攻撃魔法の存在を忘れていたよ!!


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