お姉さんどこにしまってるの!!
あたし達はフィーナと一度別れ先程の出来事・・・・【危うく森の大火事事件】を報告するためにギルドに入った。
そのまま受付にギルドカードを裏側にして出して、会議室に案内された。
ちなみに歩いている時右にドルクさん、左にアストレイと、犯罪者あたしの後ろにブロードで連行しているような感じがするのはあたしの気のせいだろうか?逃げないってばよ。
「ここでおまちください」
案内してくれたギルド職員が出ていき10分くらいした所で白髭のお爺さんとその後ろにいかにも秘書なお姉さんが部屋に入ってきた。
「アストレイ候とドルク殿とは珍しい組み合わせですな」
「お久しぶりですジョセフ殿」
「久しいですな、ジョセフ殿」
ドルクさんがとアストレイが挨拶していた。
白髭のお爺さんが真剣な顔でこっちを見て・・・さらに目を見開き・・・・にへらと笑いながら
「ナイスバスト!」
親指を立てながら言ってきた。
スッパーーーン!!
後ろの秘書なお姉さんがスリッパ?で頭をひっぱたく音が響く。
こっちにもスリッパってあるんだ・・・・
「グランドマスター、お戯れもほどほどに」
秘書なお姉さんがスリッパを胸の間にしまいながら注意している。
っていうかお姉さんどこにしまってるの!!
「いったーアリア君、この頃容赦ないよね?」
「自業自得です」
何なのこのコント?
「すまぬな名乗ってなかったな儂がグランドマスターの、ジョセフ・コーネフだ」
「あたしはレン、Cランカーです・・・グランドマスター?ギルドマスターじゃないの?」
「ここはこの国のグランドギルドの総本部なのだよ、総本部の長はグランドマスターと呼ばれる事になり支部の長はギルドマスターと呼ばれる」
へー社長と支部長ってとこなのかな?
「それで?厄介事という事だったが?」
「私が説明しよう」
アストレイが森での出来事をグラマスに説明し始める。
「ふむ・・・たしかにあそこらへんに初心者ダンジョンはあったが・・・アリア君?」
「はい、あそこのダンジョンは3層しかなく、しかもでるモンスターがブラック・キラーだけなので誰も行きたがらなかったので、恐らく大繁殖で溢れたのではないかと」
「ふむ・・・そうか、これはギルドにも責任はあるな。まずはダンジョンを潰しに行ってもらうか・・」
「それが妥当かと」
グラマスと秘書なお姉さんとの会話を聞いていたが【潰す】であっと思いそっと手を挙げる。
「あのー」
「なんじゃ?」
「潰すっていうか破壊?封印?してきました」
「「は?」」
グラマスと秘書さんがはもる。
「えーと、ファイヤーストームを20発洞窟の中に打ち込んで次に【クリエイトアース】で分厚い壁をダンジョン入口に作ってその後に【アイシクルウォール】でまた壁を作って最後に蓋をする感じでまた【クリエイトアース】で壁を作って封印?してきました」
要するにダンジョンの入り口の前に新しい壁・・・サンドイッチを想像すればわかりやすいかな?を作ってもう出てこれないようにしたのだ。
「あー確かにやってたな」
一部始終を見ていたブロードが遠くを見つめながらうなずいていた。
啞然したグラマスと秘書なお姉さん・・・・どれくらいで復活するかな?
「もう一回いってくれんか?」
現実逃避はやめようよ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます