魔法の出番だべさ!!

「えーと?」


侵入者が入って来て10分・・・もはやギンガの一部と化した令嬢を見それからアストレイを見つめる。

そこにはにこやかな顔で令嬢を見つめている親バカがいた。


「まるで1枚の美しい壁画のようだ」


男親は皆娘を持つと親バカになるのだろうか?ちなみにうちの父親は娘2人だったけどそんなことはなかったよ。


「そろそろ紹介してもらえる?」


「すまんな、この子は私の娘・・・マリーナ・アズエルだ」


その紹介に令嬢は小さくカーテーシーをして挨拶してきた。


「アストレイ・アズエルが娘、マリーナ・アズエルです、よろしくお願いいたします」


おおやっぱり小さくても貴族、さまになってる。


「あたしはレンでこの子はギンガだよ、よろしくね」


「この子と私の護衛で6日の旅で小さな町に1泊してあとは野宿になるのでよろしくたのむ」


「わかったわ、んじゃ帰るね」




そして出発日入場門で待ってるとまず初めに3人の男女がこっちに歩いてきた。


「お?姉御も参加するのか?今回はかなり楽ができるな」


話しかけてきたのはブロード・トーマスさんだった。


「ブロードさんもいくんですか?」


「ああ領主様直々のご指名だからな」


トップランカーはやはり有名なんだなー。


「んでこの二人が俺のパーティーメンバー女性がカレン、男性がセインで3人でパーティー『銀の剣』をやってる」


「カレンよ魔術師やってるわ、よろしくねレンちゃん」


モデル並みの銀髪美人さんが挨拶してきた。


「よろしく、カレンさん」


「セインだよろしく・・・魔法剣士をやってる」


セインさんはイケメンだったけど寡黙な人っぽい。


「よろしく、セインさん」


自己紹介していたら馬車がきて、中からアストレイが出てきた。


「そろっているな?ではいこうか」


「はい・・・姉御、お前さん護衛は初めてだろう?俺が仕切らせてもらうぞ?」


「了解よ」


『銀の剣』の面々は馬に乗り馬車の周りを歩いている。

あたしはというと・・・・・ギンガに乗っているのだ!!

ギンガは虎ぐらいの大きさなんだけど力が虎とは桁違いであたしを乗せても軽々と走る。

『銀の剣』とアストレイには呆れた顔で見られたがマリーナはとても羨ましがっていた。


「ここで今日は野宿だ」


ブロードが止まった場所は旅人が野宿によく使う場所なのか馬をつなげる簡易馬屋があるとこだった。

他はただの平地だった。


「ここで野宿?」


「そうだ、ここは見晴らしがいいから夜は護衛が交代で見張る」


なるほどそれが普通なんだ。

でもあたしはゆっくり寝たいので違う方法をとりますよ!旅の為にいくつか覚えた魔法の出番だべさ!!


「ブロード・・さん魔法つかっていい?」


「呼び捨てでいいぞ?んで?何の魔法だ?」


「快適に過ごすための魔法?」


「・・・・・やってみてくれ」


許可はもらったので早速。


「【ホーリーフィールド】」


まずモンスターが入ってこれないように結界をはります。


「【ゴーレムクリエイト】」


次にモンスターが入れなくても盗賊は入れるので対人用にゴーレムを4体作る。

石できた騎士を見て満足して後ろで見ていた面々をみてみると・・・・・・皆固まってあたしを見ていた。


「これでみんなでゆっくり寝れる・・・よ?」


「なんつー規格外なことをサラッと・・・・」


「すごい魔法を・・ポンポンと・・・・・・」


「ありえん・・・・・・・・・・・・・・・」


「流石に私も驚いたぞ・・・・・・・・・・」


「レンお姉さんすごいです・・・・・・・・」


・・・・・・うんまあ気にしない!!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る