考えるんじゃなかった!!

最初の違和感はゴブリンキング討伐の次の日。

Fランカー3人組、もとい、シスン、トビア、アネットが昨日のお礼を言いに泊っている宿に訪ねて来た時だ。


「「昨日は助けてもらいありがとうございました。姐さん!ご恩は忘れません」」


「お姉さま助けてもらいありがとうございました。助けてもらわなければどうなってたことか」


・・・・・うん待とうか何さ姐さんって!


「ちとまった!姐さんとかお姉さまって何さ?」


「姐さんは姐さんですよ?」


「お姉さまはお姉さまですよ?」


このやり取り昨日もやったよね?え?フィーナ絡みで何かあったの?

そのまま話をしたんだけど呼び方はかわらなかったよ。

3人組帰った後気分的に疲れたのでもう出かけないでギンガと戯れていたよ。

その次の日街に出た時も違和感がありまくり。


ギンガと歩いていると明らかに初心者とわかるような人達に(面識なし)挨拶をされているのだ。

しかも・・・・・・・


「姐さんおはようございます!」


「お姉さまおはようございます!」


おかしい・・・・これは絶対おかしい!!何処かで原因を聞ければいいんだけど・・・・ギルドだ!!


「というわけで何か知っていますか?レズリーさん?」


「うふふふふふ」


笑うだけで答えてくんないべさこの人。


「お!姐御じゃないかどうしたんだ?」


後ろ声をかけてきた男性。


「えーと・・あれだ・・・えーと・・・・」


ダメだ名前が思い出せん・・・・初日にギルドまで案内してくた人だ。


「ああ、まだ名乗ってなかったな!俺はブロード・トーマス!Aランカーだ」


Aランカー・・なるほどだからあの時討伐者として真っ先に戦いに出ようとしてたんだね。

まあそれはいいとして!!


「よろしく・・・・で?姐御ってなんですか?」


「おまえさんFランカー教育を考えたらしいな?それを聞いたFランカー達が感動してFランカーは全員姐さん、お姉さまと言う事がきまったらしいぞ?」


「はぁぁぁ?」


「そんでその話を聞いたA-Eまでの奴らがあんたのことを『姐御』と言う事にした、ま!討伐者仲間での二つ名だな!」


「はぁぁぁ?」


ツッコミ所満載だべさ!!なにその嫌がらせは!!


「何でFランカー全員?てかA-Eまでの奴ら絶対面白がってるだろ!!」


「いやいや皆お嬢さんに親しみと感謝をこめて呼ぶことにしたんだよ」


「顔がにやけてると説得力ないよ?」



ああああ・・・・あんなことなんて考えるんじゃなかった!!


こうして不本意な二つ名・・・『姐御』がつけられた・・・・・・


「ギンガ!【狐の寝床】にいくよ!!」


こうなったらやけ食いしてやる!!・・・・・あたしも【狐の寝床】はお気に入りなのだ。

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