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2023年7月3日 08:40 編集済
自主企画への参加、ありがとうございます。なるほど、書き途中なのですね。では、一旦は簡潔な感想に留めておきます。まず、良かったところ。自分は最近長文タイトルを見るとそれだけでちょっと逃げ腰になってしまうのですが、読んでみれば特段きつさを感じる文章もなく、同時にライトノベルとして許容しやすいタイプの文章であると感じました。また、いくつか表現に工夫も見られ、それ自体は概ね好印象だったので、言い換え、独創的な表現(ライトノベルにおいて必要かと言われれば少し疑問もありますが)などの模索を試みてみるのもいいかと思います。次に、悪かった点についてですが、なんて言い方をすると身構えてしまうかもしれませんが。変な批判ではなく残念だなぁと思った点についての話です。まず、文章同士の繋がりが薄い。これは結構よくあることなのですが、意図しての結果ならまだしも。意図せずしてぶつ切りの文章を書いてしまうのだとしたら、改善すべきかもしれないとは思います。勿論、強要はしません。たぶん、伝わったとは思うのですが、念のため説明しておくとぶつ切りの文章というのは。私は歩く。私は健康を手に入れた。というようなもので、そうでない文章というのは。私は歩く。だから、私は健康なのだ。というようなものです。他にもひとつ気になったところがあって、実は小説文って主語を省いて書く場合が多いんですよ。ですから、彼は~した。彼は~、というような繰り返しはそれ自体は悪くないんですが、文章の最後の方にあった、彼は~彼女に~。彼は~みたいに彼、彼女という指示語的な名詞を繰り返すと。「いや、わかるんだけどよォ、わかるっちゃわかるんだけど。でも何かくどいよな」ってなります。他の人もそうなるかまでは断言できませんが少なくとも自分はそうなります。なので、二回目、三回目と連続で同じ人物についての文章が並ぶときは主語を省略してみてもいいかもしれません。思ったより長文になりました、失礼。追記、もうひとつ気になる点がありました。文章が説明的すぎる気がします。ライトノベルはそうである場合が多いとも思いますが、5W1Hを明確にすることは文章を書く上で大事だと良く言います。それで、何が足りないと感じたかというとHowの部分で。たとえば美味しいと評価された果物の説明なんかが不明瞭なんですよね。美味しい、じゃあどのように美味しいのか、と考えたときに明確な味の像がなくともキャラクターがどう感じたかをもう少し描写できたのではないかと感じました。所謂独自の風味ってだけでは読者に投げ掛けるにしても読み手の実感が沸かず、せめて甘いと酸っぱいならどちらに偏っているのかとか、そういう想像の補助ができるように書いてもよかったのではないかと思いました。そうでなくとも、彼の舌ではその複雑な風味を多く感じとることはできなかったけど。なんて描写を加えてみたりすると、なるほど、地下から出てきたばかりで合成食以外を食べたことがなかったから味覚が幼いんだな。とか、想像できます。小説というのは大半、読み手にいかに感情移入させるかも大事ですので、読み手に寄り添った表現を考えてみるのもいいかもしれません。以上です。
作者からの返信
詳細なフィードバックをいただき、ありがとうございます。ライトノベルとして読みやすいと感じていただけたこと、大変嬉しく思います。表現に関する独自性や新しさを追求する提案も、新しい視点を持つことの大切さを再認識させていただきました。また、文章の繋がりの薄さについてのご指摘、とても有意義な視点だと感じました。「ぶつ切りの文章」については、私の好きなリズムのため多用しておりましたが、読み手の視点からのアドバイスは大変貴重です。同様に、主語の繰り返しについても、その観点から読み返してみると、確かに「くどさ」を感じる部分もあるかもしれません。ライトノベルの書き方として、主語の省略は一般的に行われる手法だとは知っていますが、具体的な文脈で指摘されると、その意義がより具体的に感じられます。また、文章が説明的すぎるという部分も、非常に示唆に富んでいると感じました。特に「How」の部分、例えば味の描写などは、私自身もう少し工夫できると感じています。キャラクターがどう感じたかをもっと詳細に描写することで、読者により深い感情移入を促すことができるかもしれませんね。このように、いただいたご意見は私の作品作りにおいて、非常に重要な意見となります。具体的で有意義なアドバイスをいただき、感謝しております。引き続き、よりよい作品を作るために頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
編集済
自主企画への参加、ありがとうございます。
なるほど、書き途中なのですね。
では、一旦は簡潔な感想に留めておきます。
まず、良かったところ。自分は最近長文タイトルを見るとそれだけでちょっと逃げ腰になってしまうのですが、読んでみれば特段きつさを感じる文章もなく、同時にライトノベルとして許容しやすいタイプの文章であると感じました。
また、いくつか表現に工夫も見られ、それ自体は概ね好印象だったので、言い換え、独創的な表現(ライトノベルにおいて必要かと言われれば少し疑問もありますが)などの模索を試みてみるのもいいかと思います。
次に、悪かった点についてですが、
なんて言い方をすると身構えてしまうかもしれませんが。変な批判ではなく残念だなぁと思った点についての話です。
まず、文章同士の繋がりが薄い。これは結構よくあることなのですが、意図しての結果ならまだしも。意図せずしてぶつ切りの文章を書いてしまうのだとしたら、改善すべきかもしれないとは思います。勿論、強要はしません。
たぶん、伝わったとは思うのですが、念のため説明しておくとぶつ切りの文章というのは。
私は歩く。
私は健康を手に入れた。
というようなもので、
そうでない文章というのは。
私は歩く。
だから、私は健康なのだ。
というようなものです。
他にもひとつ気になったところがあって、
実は小説文って主語を省いて書く場合が多いんですよ。ですから、
彼は~した。彼は~、
というような繰り返しはそれ自体は悪くないんですが、文章の最後の方にあった、
彼は~彼女に~。彼は~
みたいに彼、彼女という指示語的な名詞を繰り返すと。
「いや、わかるんだけどよォ、わかるっちゃわかるんだけど。でも何かくどいよな」
ってなります。他の人もそうなるかまでは断言できませんが少なくとも自分はそうなります。
なので、二回目、三回目と連続で同じ人物についての文章が並ぶときは主語を省略してみてもいいかもしれません。
思ったより長文になりました、失礼。
追記、もうひとつ気になる点がありました。
文章が説明的すぎる気がします。ライトノベルはそうである場合が多いとも思いますが、
5W1Hを明確にすることは文章を書く上で大事だと良く言います。それで、何が足りないと感じたかというとHowの部分で。
たとえば美味しいと評価された果物の説明なんかが不明瞭なんですよね。美味しい、じゃあどのように美味しいのか、と考えたときに明確な味の像がなくともキャラクターがどう感じたかをもう少し描写できたのではないかと感じました。所謂独自の風味ってだけでは読者に投げ掛けるにしても読み手の実感が沸かず、せめて甘いと酸っぱいならどちらに偏っているのかとか、そういう想像の補助ができるように書いてもよかったのではないかと思いました。
そうでなくとも、彼の舌ではその複雑な風味を多く感じとることはできなかったけど。なんて描写を加えてみたりすると、なるほど、地下から出てきたばかりで合成食以外を食べたことがなかったから味覚が幼いんだな。
とか、想像できます。
小説というのは大半、読み手にいかに感情移入させるかも大事ですので、読み手に寄り添った表現を考えてみるのもいいかもしれません。
以上です。
作者からの返信
詳細なフィードバックをいただき、ありがとうございます。
ライトノベルとして読みやすいと感じていただけたこと、大変嬉しく思います。
表現に関する独自性や新しさを追求する提案も、新しい視点を持つことの大切さを再認識させていただきました。
また、文章の繋がりの薄さについてのご指摘、とても有意義な視点だと感じました。
「ぶつ切りの文章」については、私の好きなリズムのため多用しておりましたが、読み手の視点からのアドバイスは大変貴重です。
同様に、主語の繰り返しについても、その観点から読み返してみると、確かに「くどさ」を感じる部分もあるかもしれません。ライトノベルの書き方として、主語の省略は一般的に行われる手法だとは知っていますが、具体的な文脈で指摘されると、その意義がより具体的に感じられます。
また、文章が説明的すぎるという部分も、非常に示唆に富んでいると感じました。特に「How」の部分、例えば味の描写などは、私自身もう少し工夫できると感じています。キャラクターがどう感じたかをもっと詳細に描写することで、読者により深い感情移入を促すことができるかもしれませんね。
このように、いただいたご意見は私の作品作りにおいて、非常に重要な意見となります。具体的で有意義なアドバイスをいただき、感謝しております。引き続き、よりよい作品を作るために頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。