超ダメ大人戦隊・バカレンジャー
羽弦トリス
第1話ろうそく男爵
ここは、名古屋市西区阿呆町1丁目2番12号にある秘密基地、伝馬喫茶。
伝馬博士は67歳。30年掛けて完成させた、ダメ大人チェンジャーで変身する事が出来る装置を開発、スポーツ万能で頭の良さそうな5人の若者に声を掛けて、超ダメ大人戦隊・バカレンジャーを結成させた。
目的は、6000年ぶりに蘇った波風商社の怪人を倒すためだ。
名古屋産業大学赤レンジャー
プロボクサー青レンジャー
家庭教師黄レンジャー
高校教師で野球部コーチ緑レンジャー
AV女優を目指す桃レンジャー
は、様々な試験と体力検査をクリアした人間で月35万円の手当て金をもらい活動するのだ。
街に波風商社の怪人が現れたとの通報受けた伝馬博士は赤レンジャーと桃レンジャーに現場に向かわせた。
場所は名駅裏の雑居ビル。2人は現場に急ぐ。
すると、ドアを開く火の灯るとろうそくが何本も立っていた。
「いらっしゃいませ」
お兄さんが出てきた。
「ここは、一体?」
「あっ、お兄さん達はカップル?」
「ま、まぁそうですが」
と、赤レンジャーが答えると、お兄さんは2人を奥の部屋に連れて行く。
「最近はカップルにも人気がございまして」 と、お兄さんは2人に更衣室で着替える様に服を渡した。
桃レンジャーは更衣室で着替えながら、殴ったり、男の悲鳴を耳にした。
『やはり、ここは波風商社の秘密基地かも知れない』
2人は着替えて、部屋に戻った。赤レンジャーはパンツ一枚で、桃レンジャーはブーツを履き、皮の下着を身に着けムチを持っている。
お兄さんは、桃レンジャーにろうそくを渡した。
すると、桃レンジャーは赤レンジャーを紐で縛り上げ、ムチで背中を叩いた!
「いってぇ〜!何をする桃レンジャー」
「私を誰だと思ってんの、女王様とお呼びっ!」
桃レンジャー否、女王様は赤レンジャーの上半身にろうそくのロウを垂らした。
「あっち〜」
すると、さっきのお兄さんが現れた。
「どうやら、俺様の罠に掛かったな?バカレンジャー」
「何だと!」
赤レンジャーが言うと、お兄さんは怪人に変身した。
「あっ、貴様はろうそく男爵」
「もう、桃レンジャーは乗っ取った!バカには分からんかも知れねぇが、伝馬博士へ伝えろ!スーパーダイナマイトの設計図を渡せと
」
すると、
「お前も、オダマリッ!」
と、ろうそく男爵をムチで殴った。
「いったいなぁ〜、おい!桃レンジャー、俺様はろうそく男爵。お前が手にしたろうそくは……」
バシッ!
「女王様とお呼びっ!」
「す、すいません。……女王様」
女王様は赤レンジャーとろうそく男爵にロウは垂らすわ、ムチで殴るの行為を30分間続けた。
ろうそくが消えると、女王様は、
「キャー、変態!何で、パンツ一枚の男が2人も!」
「桃レンジャー、君はさっきまで女王様だったんだよ」
「女王様?あらっ、何このカッコイイ服は」
「桃レンジャー君は、変態だったのか?」
「SMは好きよ」
この寝てる怪人は、桃レンジャーにロウを垂らされ、身体中に穴があき、既に息絶えていた。
2人は着替えて、市バスに乗り西区の秘密基地へ戻った。
まもなく、あのろうそくだらけの店は閉まった。
一体、2人は何をしに行ったのか?分からなかった。
伝馬博士は、初戦に勝利した赤レンジャーと桃レンジャーに寿司を食べに連れて行ってあげた。
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