一条 翼視点
「おい!デカ女!」
「巨人だ!喰われるぞ!」
「逃げろー!!」
「………」
私はいじめられていた
周りの男の子より大きいからという単純な理由でだ
男子からだけではなく女子からもいじめを受けていてこの頃は学校になんて行きたくなかった
だけどある男の子の存在が私を変えた
音村 暁人…かなりヤンチャな子で学校で何か問題があったら大体関わっている
ヤンチャだけど暁人だけは私に優しくしてくれて沢山遊んでくれた
プロレスやサッカー、バスケなど一人ではあまり楽しくない遊びを一緒にやってくれた
この二人だけの時間が永遠に続けばいいな…と何度も思った…けど
「暁人!」
「ちゅーーー」
「んん」
コイツは鳴上 空 暁人とは保育園からの付き合いらしい…コイツは事あるごとに暁人にキスをしてくる
特に私と遊んでいる時は 暁人は私の物 と言わんばかりの長めのキスをする
最初の頃はよく分かんなかったから気にはしなかったけどキスがどういう物かを知るにつれ嫉妬の感情が溢れてきた
ずるいずるいずるい!私もしたい!…そして私は我慢出来ず…暁人を抑えつけ…
キスをした
小学生の頃は私の方が身体が大きかったから暁人にのしかかり手を抑えつけキスをしまくった
アイツに負けない様に私は沢山勉強した、たまたま見つけたえっちな本を拾いそれで色々な事を知った
ちなみに暁人の初めての相手は私だ、最初は上手く出来なかったけど3回目でやっと成功した
痛くてよく分かんなかったけど不思議と優越感に浸れた
ファーストキスは取られちゃったけど貞操は私が貰った、この事実だけで私は幸せだった
このまま暁人を奪っちゃおう…そう思ってたけど小学校の卒業式前悲劇が起こった
あの二人が付き合ってしまったのだ
私は嫉妬で爆発、人生全てが嫌になった
中学生になってからはアイツの束縛が強くなり迂闊に近付く事が出来なかった、暁人の横には必ずアイツがいて二人っきりで話す事が不可能だと思った私は暁人に振り向いてもらうためにアイツと同じバレー部に入った
バレーの才能があったらしくすぐにアイツと私のダブルエースチームになった、周りからはベストコンビやら最強コンビなど言われていたが私達はお互い嫌い同士だった
「二人いたらどんな大会でも優勝しちゃいますよ!」
「うん!そーだね!これからも頑張るー」
「私達だけじゃなく美奈ちゃん達の力も必要だから練習頑張りなよ」
「はい!頑張ります!」
「……………」
「……………」
「……ねえ…翼ちゃん」
「何」
「いい加減、暁人の事諦めてくんないかな?」
「無理」
「…私と暁人は愛し合ってるの…邪魔しないで」
「へー…たまに暁人は嫌そうな顔…してるけどね」
「…………」
「…………」
中学生の頃はバレーの事以外はあまりアイツとは話さなかった
暁人に勉強を教える時も
「ちょい、休憩…コンビニ行くけどなんかいる?」
「おまかせでー」
「私も」
「おけー」
バタン
「………」
「………」
「あー!これ、暁人の誕生日に買ってあげたネックレスだ!大事に飾ってくれてる!嬉しいなー!」
「………あ、これ誕生日に買ってあげたレイトンだ、結構減ってる…この匂い気に入ってくれたみたい」
「………」
「………」
ずっとこんな感じで牽制し合っていた、だけど状況はアイツの方が優勢このままだと負けてしまう…と思っていたら思わぬチャンスが私にやってきた
暁人が大◯を吸っている所を見てしまったのだ!
私はすぐにこのネタで暁人を脅し関係を持った….しかもただ行為をするだけの関係じゃない
なんと私との子供を作ってくれるという関係だ、私はそれからほぼ毎日子作りに励んだ
その結果、子供を授かる事ができた…私は 勝った と思ったがまだ満たされなかった
暁人の心も奪いたい…そう思った
それから私は暁人に直接言わずに匂わせる様に地道に追い詰める事にした
そしてさらにいい事が起きた…なんと暁人とアイツが別れたのだ、私は嬉しすぎて涙が溢れた…が、すぐに私は絶望した
他の女が出来た らしい
そしてアイツとは無理矢理別れたらしく、アイツはまだ諦めてないらしい
新しい女について色々調べた、小鳥遊 悠里 という奴だった
顔は確か良いけど、私の方が上だし胸もお尻も私の方が大きい
お金もあまり持ってなさそうだ、なんで私じゃなくてこんな奴を………
ま、いいや…どうせ暁人を奪うのには変わりはない、相手が変わっただけ
最後に勝つのはこの私…暁人の身も心も私の物にする
そのための 材料 はもうあるし……これからこの材料を利用して暁人を私の物に…
足りなかったらまた脅せるチャンスを見つけて、もう一つ 材料 を作れば暁人も私の所に来てくれるはず
…絶対……
諦めない……から
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