見せてもらったよ! 【小説家になろう】って投稿サイトの読者の層の厚さとやらを。

冬蛍

見せてもらったよ! 【小説家になろう】って投稿サイトの読者の層の厚さとやらを。

 その昔。

 カクヨムで投稿を始めた一人の作者がいた。


 稚拙な処女作の長編に対して、ビギナーズラックで多くの読者様の支持を得た。

 もちろん、カクヨムでの話だ。


 ならばと、【小説家になろう】へも投稿してみた。

 結果は、「酷い」とまでは言わないが、期待したほどではなかった。

 【小説家になろう】にも同じ作品を投稿して、250人超えのブックマークとブックマークの半分弱の評価者数。

 ブックマーク数に対する評価者数の割合が高い。

 これは、完結が影響していると思われる。


 けれども、カクヨムの同名タイトル作品と比較すれば、結果はかなり悪い。

 ユーザー数の裾野の広さが違っているのに、PV数でもカクヨム(50万PV)に遥かに劣る結果(20万PV)が突き付けられた。

 これは、結果を比較すれば「良い」とは言えないと思う。




 ここで話を変えよう。


 作者のカクヨムの二作目の長編についてだ。

 一作目の読者様が付いて来てくださったのか?

 そのあたりは定かではないが、影響が皆無ではないことだけは確信している。

 二年以上の連載期間を経て、どちらかと言えば多くの読者様が「面白い!」と評価してくださる作品へと至れたように思う。


 ただし、だ。

 二作目の長編作品は、短期間で爆発的に評価が伸びるような作品ではない。

 その理由は、カクヨムの多くの読者様が利用するであろう週間ランキング。

 そこに二作目の長編が上位で載ることはない(なかった)からだ。


 根拠のない推測だが。

 週間ランキング一位から四位まで、五位から二十位あたりまで、二十一位から百位までの三段階で、そこの間にも激しい格差があるけれど、それでもそれぞれに読者様への宣伝効果が高いのだと思う。


 百一位から下は、かなりの作品数を読み漁った猛者が新たな作品を探しに行く場所なのではないか?


 そんな風に思うのだ。


 もちろん、最初に宣言した通り、根拠はない一作者の感覚からくる思い込みだけれど。

 まぁ、作者は一読者であった時代もあるので、そうマトハズレってことはないと思いたい。




 とにもかくにも。

 一作目を遥かに上回る評価を、時間を掛けて積み重ねた作品。


 ネット小説大賞というコンテストも行われていることであるし、【小説家になろう】へ再度投稿してみるのも良いのではなかろうか?


 そう思い立って投稿してみた。




 時は2023年6月17日。

 なろう風の長文副題を付けたタイトル名を引っ提げて、投稿開始だ!


 【小説家になろう】では、ほぼ無名の新人の作品である。


 なので、新規の読者様を引き付ける工夫をしなければならない。


 タイトル、あらすじ、投稿時間、一日での投稿話数。

 思いつく工夫で、できることは全て行ってみた。


 その結果は。


 初日に手動投稿を八回行った結果は。


 ブックマークが2人

 評価が0

 PV数が426


 ま、まぁ初日ですからね。

 まだ、自分への言い訳は可能な段階。


 けれど、PV数の推移が作者に現実を突き付けた。


 2日目のPV数が640

 3日目のPV数が378


 ついでに、ブックマークの推移と評価ポイントの推移も数字を出しておこう。


 2日目

 ブックマークは6人増加の8人。

 評価ポイントは6ポイント(評価者数1)


 3日目

 ブックマークは2人増加の10人。

 評価ポイントは20増加の26ポイント(評価者数3になり、2人増加)


 3日目終了時点で投稿話数は15話に到達。

 文字数で言えば8万を超えている。

 この時点で、もう凹みまくり。


 でも、ここで話は終わらない。

 終わったらタイトル詐欺になってしまうからね。




 運命の6月20日。

 作者はカクヨムの最新話の後書きで、【小説家になろう】への投稿結果の報告を行ったのである。


 4日目(6月20日)


 PV数が3221

 ブックマークは23人増加の33人。

 評価ポイントは116増加の142ポイント(評価者数15になり、12人増加)


 激変した数字が飛び出した。


 たぶん、カクヨム版の読者様が、最新話の後書きを読んで応援してくださったのだと思う(出張して応援してくださった皆様方。本当にありがとうございます)

 ジャンル別日間ランキングに載ることもできた。

 ここから状況が更に激変して行く。


 5日目から15日目までのPVの推移だけを見てもそれは明らか。

 以下に数字だけ列挙しておく。


 7964

 8467

 12552

 19084

 27271

 24657

 27587

 31323

 34193

 34131

 37211


 累計PV数は、二年以上の時をかけて積み上げたカクヨム版の数字の一割に迫る勢いとなった。

 本当に伸びがえぐい。


 では、ブックマークや評価ポイントの推移はどうなのか?

 それも列挙しておこう。


 まずはブックマークから(増加分ではなく到達した数字)


 61

 95

 146

 211

 315

 405

 481

 568

 671

 754

 852


 続いて評価ポイント(増加分ではなく到達した数字、後ろの()内の数字は評価者数)


 210(22)

 276(29)

 358(39)

 474(51)

 630(68)

 722(79)

 838(91)

 984(107)

 1110(122)

 1262(140)

 1442(162)


 日間ランキングに載るだけで激変。

 しかも、初期はランキングに表示される限界にギリギリ引っ掛かっていただけだったのに。

 ランキングを見て読む作品を探す読者様が非常に多いこと。

 それが、結果から伺えますね。


 それにしても、PVの伸びはヤバイ。


 投稿サイトのユーザーの総数の差。

 如実に出ていますね。

 これが、読者の層の厚さなのか?


 見せてもらったよ! 【小説家になろう】って投稿サイトの読者の層の厚さとやらを。


(最後のが言いたかっただけです。駄文エッセイでごめんなさい)

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