宝塚が好きすぎて、日比谷方面に散歩する

華川とうふ

初夏、日比谷にて思う

チケットを 取れず涙の 宝塚

千秋楽 来世を祈る トップスタァ

大羽根を 広げ羽ばたく 二十六段

白百合の 紅き瞼の 気高さよ

古の 銀幕の星 リフレイン

タキシード つまむ指先 桜貝

指揮棒が ぱっと輝く ピットの中

友の会 先着順は 敵ばかり

研鑽を 積むほど垂れる 頭かな

髪飾り ダイヤの輝き 汗に負け

目頭の 墨の濃さは 若さゆえ

千秋楽 村に馳せる 心のみ

阪急に みつるすみれ香 清き朝

地下鉄を 登れば現る からくり箱

俗世さえ すみれコードで 書き換える

猫耳が 萌えぬ舞台が ここにあり

栗色の カールが踊る 細き肩

砂糖菓子 バターと混ざれ 大舞台

駄洒落菓子 幕間に頬張る 甘き夢

絨毯に 沈む心地は 沼の中




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宝塚が好きすぎて、日比谷方面に散歩する 華川とうふ @hayakawa5

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