私の学園生活 〜プリンセスは溺愛されすぎて困ってます〜
珍獣 リリー
第1話 突然の転校
ここは異世界。
そう、これは魔法の国のプリンセス「リリカ」のお話である。
「ただいま~」
いつも通り「城」に帰るといつもと様子が違っていた。
「リリカ様!」
「どうしたの?」
「女王様が・・・女王様がお呼びです!」
お母様が!?なんだろう……私何かしたかな……?
コンコン
「どうぞ~」そんな返事が聞こえてきた。
中に入ると、女王様ことお母様が申し訳なさそうに座っていた。
「あのねっ、リリカちゃんにねっ、お願いがあってねっ……。」
「うん、どうしたの?」
「……てほしいの。」
「えっ?」
「人間界の学校に入ってほしいの!!!」
「ど、どうして?」
なんでだろう……知らないところに行くのはちょっと怖いな……。
「私の友達がそこの理事長をやってるの。それで、時々人間界に来ているのなら、ぜひうちの学校に
来てほしいって言われたの。」
どうしよう・・・でも、お母様の友達の学校ならちょっと楽しそうだな。
「わかった。私、そこに入る!」
「ほんと!?」
せっかくだし、人間界の学校に入るのも悪くないと思う。あっ、それと……
「ところでいつから行くの?」
「それが……明日からなの。」
「えっ」
明日からなんて……さすがに心の準備ができてないよ……
「必要なものは、明日の朝私の友達が直接渡してくれるらしいから、学校でもらってね。あと、寮に入ってもらうね。」
「寮?」
「うん。友達の学校は、全寮制の学校なんだって。」
そっか。だったらしょうがないかな。
「あと、もう一つあって・・・」
「なあに?」
「学校には、『闇月 ココア』っていう偽名で入ってもらうね。」
「えっ、どうして?」
今の名前じゃあダメなのかな……。
「そのままの名前で入ると、学校で目立っちゃうから偽名のほうがいいと思うって友達に言われたの。」
そっか。だったらしょうがないかな。でも、できるだけばれないようにしないと。
「それじゃあ、頑張ってね。」
「うん。」
「ふわあ~」
明日から学校かー。楽しみだな。
それにしても、お母様も、もっと早く教えてくれたらよかったのに。
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