第三部 付録

第三部までの登場人物 ①/②




★『魔女の家』の面々



◆ 莉奈【リナ】


 現代日本からの転移者。本作の一応の主人公。


 元の世界では家庭環境に恵まれておらず、家族というものに憧れを持っている。自己肯定感は低め。胸も控えめ。


 望んだ姿は『愛される自分』。


 能力は『飛ぶ』能力。

 最近、他の能力にも目覚めた様子。


 欠点は、シリアスな状況でもふざけてしまうこと。度々怒られる姿も。


 最近は『白い燕』として目立ってしまっていることに頭を悩ませている。



◆ 誠司【セイジ】


 現代日本からの転移者。


 こちらの世界で結婚したが、戦いの中で妻を失ってしまい、その時から娘・ライラと入れ替わりの生活を送るようになる。ちょっと前まで「『厄災』絶対殺すマン」だった。


 望んだ姿は『子供の頃の自分』。


 能力は『魂』に関係したものを持つ。

 彼にはチートスキルと呼ばれる力があり、それを使えば人生で一箇所だけ、その時間に『魂』を固定することが出来るらしい。


 欠点は、年齢とブランクのせいで体力がないこと。


 いずれ、彼の過去の話が紡がれることでしょう。恐らく、最悪のタイミングで。



◆ ライラ


 誠司の娘。半魔族。


 父と入れ替わりの生活を送っており、四年前までは退屈した日常を送っていたが、莉奈に出会ってからは毎日が楽しい。莉奈のことは、もはやガチでお姉ちゃんだと思っている。大好き。


 能力は回復系の魔法。が中心ではあるが、母譲りの結界魔法も高い水準で扱える。


 欠点は、自分の力や考えを過信してしまうこと。しかしそれは、外の世界を経験することで多少なりとも落ち着くことだろう。


 ちなみに、ハーレムの意味はよくわかっていない。



◆ ヘザー


 エリスの魂が入った人形。


 魂は本来の器でないと自分であることを認識出来ないため、エリスの記憶は失っている。


 能力は馬鹿力。金属製の骨組みの上に収縮性のある素材で形作られており、身体を動かしたり表情を作ったりと動きは普通の人間とまるで変わらない。


 欠点は、魔力がないこと。


 エリスの身体は魔素となり大気へと還ってしまったので、現状、彼女がエリスの記憶を取り戻すことはないと思われる。



◆ グリム


 現代日本からの転移者。元AI。


 あちらでは有名AI配信者として名を馳せていた。そんな彼女の頭脳は素晴らしく、同じ人間とは思えないほどの回転と記憶力をほこる。


 望んだ姿は『人間の自分』。


 能力は、現在使えるのは『自己再生』と『感覚遮断』。その能力を応用した、肉体のリミッターを外す『限定解除』も扱える。その他の能力も解析中。


 欠点は、人間としての経験不足。魔力量が少ない。負けヒロイン。


 彼女はまだまだ、発展途上中である。



◆ レザリア【レザリア=エルシュラント】


 西の森のエルフの集落『月の集落』の戦士。


 作中屈指の射撃精度を持つ人物。剣もそこそこ扱える。あと、本人に自覚はないが変態。切り替えは早いタイプのエルフ。


 欠点は、思い込みが激しいこと。ちょろい。


 言うまでもなく、莉奈のことが大好き。これでも頑張って自制しているというから、驚きである。




◆ カルデネ


 元魔法国の研究者。


 その恵まれた容姿のせいで辛い過去を経験した魔族の女性。誠司に助けられたことから、彼に対して淡い恋心を抱くようになる。


 彼女の特技は魔法の研究。研究第一で魔法を覚えること自体にあまり興味はないが、自身が研究に携わった魔法は自然と覚えている模様。


 男性に対して恐怖心を持っている。が、妖精王とルネディ達との出会いにより、時間はかかるだろうが回復の兆しが見え始めている。


 どうやら彼女は、人の心の動きを加味した、物事の予測が得意なようだ。



◆ クロカゲ&アオカゲ


 サランディアで馬車用として購入し、魔女の家にて飼われている馬達。重馬。


 名前の由来は毛色から(黒鹿毛、青鹿毛)。二頭とも莉奈が大好き。


 タフで、賢くて、どうやら人の言葉も理解している様だが……。





★ 魔女、及び所縁の者たち



◆ ビオラ【南の魔女】


 なりたてホヤホヤの三代目『南の魔女』。孤児だった。


 他の魔女に比べると実力は足りていないが、先代南の魔女ナーディアから受け継いだ、『凍てつく氷の魔法』『凍てつく時の結界魔法』、それに加え『空を飛ぶ魔法』と、超上級魔法をしっかりと扱える人物。


 頑張り屋さんで几帳面だが、人を気まずくさせる天才でもある。が、こちらは莉奈との出会い、そして彼女の叱責により緩和された模様。


 莉奈を『お姉様』と慕う。莉奈にとって、唯一無二の飛び仲間でもある。



◆ ナーディア【先代南の魔女】


 二代目『南の魔女』。故人。


 誠司が信頼をおく人物であったが、数年前、病によりこの世を去る。


 当時『厄災』を相手に立ち回った人物だが——どこまで彼女について語られるのかは、分からない。



◆ セレス【東の魔女】


 魔人と畏れられる『東の魔女』。


 トロア地方東部に位置するオッカトル共和国の実質的指導者。民衆からの支持は厚い。


 彼女は凛々しく、聡明であり、仲間のためなら命も惜しまない、聖人君子とも呼ぶべき人物なのだが——本編を読まれた方には、ただの恋愛狂いというイメージしかないかもしれない。


 長い間、誠司とは険悪な仲だったが、セレスが無理矢理心を開かされたことで氷解、現在は良好な関係になる。


 魔法もさることながら、魔道具を使用した戦闘が得意。しかし渡り火竜戦では火竜のその魔法抵抗力の高さから、彼女の実力は十二分には発揮されていない。


 ファッションセンスは絶望的。あと普段はそんなことはないが、誠司やエリスの前だと泣き虫になってしまう。第二夫人の座は、まだ、諦めてはいない。



◆ マッケマッケ


 セレスの右腕と称される人物。


 政治的なことは殆ど彼女が行っている。苦労人。


 何かに特化した能力がある訳ではないが、色々な魔法を扱える。通称『魔法の量販店』。ルビは『魔法の量販店ドン○ホーテ』『魔法の量販店し○むら』『魔法の量販店ニ○リ』など、お好きなものを。



◆ ハウメア【北の魔女】


 作中では名前にだけ言及。


 トロア地方北方の国、ブリクセン国を統治する魔女。


 彼女は自分の国以外には興味がない、とされているが——。



◆ ヒイアカ


 ハウメアの側近。三つ星冒険者。


 渡り火竜襲撃戦にて、ブリクセン国から駆けつける。


 攻撃魔法、支援魔法が得意。痒いところに手が届くタイプ。


 ナマカの姉であり、彼女のために先導して口を開く立ち位置である。



◆ ナマカ


 ハウメアの側近。三つ星冒険者。


 渡り火竜襲撃戦にて、ブリクセン国から駆けつける。


 水魔法の適性を活かした防御魔法が得意。彼女の『大水海の障壁魔法』の読みは、『だいすいかい』でも『おおみずうみ』でもしっくりくる方をどうぞ。


 ヒイアカの妹であり、彼女に追随して口を開く立ち位置である。ちなみに彼女がここまで活躍するとは、作者も想定外だった模様。




★ 冒険者たち



◆ エンダー


 二つ星冒険者→三つ星冒険者。


 通り名は『光弾の射手』。


 キザ、ノーコン、役立たずと散々な言われようの彼だが、根は平和を愛する冒険者。


 稀有な『光魔法』の使い手であり、実力の方はなかなかのものである。コントロールさえ良ければ。


 レザリアとグリムを食事に誘うことに成功したが、別に下心はない模様。彼はただ、会話を楽しみたいだけなのである。



◆ クラリス


 二つ星冒険者→三つ星冒険者。


 通り名は『歌姫』。


 吟遊詩人である彼女は、各地にて歌を広めている。最近のヒット作は『白い燕の叙事詩』。


 唯一無二の特技として、彼女の魔力の込められた歌を聴いた者は滋養強壮、栄養補給、疲労回復など、まるで翼が生えたかのような力を享受することが出来る。


 ただ、あくまでその力は『元気の前借り』なので、用法・用量を守って正しくお使い下さい。




◆ ボッズ


 三つ星冒険者。獣人族の男性。


 通り名は『巨鳥殺し』。


 斧を武器に戦う、身体能力を活かしたバランスタイプの肉弾職。後先考えないタイプ。おかげでジュリアマリアからは『クソ狼』と呼ばれることも。


 こう見えて交友関係は広い。情報収集も怠らない。けど、やっぱり後先は考えない。


 

◆ ジュリアマリア


 三つ星冒険者。ハーフエルフの女性。


 通り名は『開拓者』。


 戦闘はそれほど得意ではないが、その小柄な体格と素早い動きで相手を翻弄するのが得意。


 彼女は『嫌な予感』を感じ取ることが出来る。洞窟探索で本領を発揮するタイプ。


 お酒好き。しかもどんなに飲んでも、彼女が酔い潰れることは、決して無い。



◆ リョウカ


 三つ星冒険者。キラキラ星。


 通り名は『義足の剣士』『竜殺し』。


 謎に包まれた人物。『転移者』であることは間違いない様だが——それも含め、いずれ語られることでしょう。




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