うんちく
※王宮承認暗殺ギルド“ニードル”
城壁に囲まれた王城区域内の西区に、高級ホテルの様なつくりで構えている。
国からの承認を得、極悪人を“表向き”に暗殺する組織だ。
首に懸賞金つけているのだから暗殺よりハンターの方が合うと思うのだが、何故暗殺にしたのかは意味不明。
(エレナ女王のいまいちなネーミングセンスという噂もある。)
組織そのものは王宮魔法陣“闇夜の陣”に入っており、魔法陣唯一の実行部隊とも言われている。
ニードルの長レオンは、王国では手出し厳禁の5人の中でも筆頭株。
副官のルクターは“死の響(デッド・シンフォニー)”の二つ名を持つ強者。
二人とも見た目は超イケメンな優男だけに、そのギャップが凄まじい事でも有名である。
城下町に住む若い女性たちの一番人気がレオンなのだが、レオンは全く意に介していない。
“禁断の果実”の件でイヴとギランが(強制的に)正式加入。
二人一組の行動厳守なのでその二人が組むのかと思いきや、イヴはなんとニードル序列1位のエルと組まされる事になる。
(実力は長のレオンがダントツなのだが、管理職兼務なので序列1位になる事はなかなか無いようだ。)
イヴの初仕事が今回のストーリー。
※王宮護衛団
エレナ女王が王として就任後に発足させた城下町の自警団組織だ。
以前は城下町を守衛する近衛騎士団があったのだが、自警に向かない事から撤廃している。
城下町北班、東班、南班、西班の4班と、王城区域を管轄とする王城区域班の計5班で活動。
中でも王城区域班は通称“御庭番”と呼ばれており、規格外の強さを誇る一騎当千の者たちが集まっている。
この猛者たちを指揮しているのがケイトの父ヴェスターの旧友セイクレッド。
手出し厳禁の5人にも挙げられている強者だが、意外と面倒見の良い面もあってか護衛団の総責任者に抜擢されている。
ちなみにこれの息子のアルフレッドが御庭番の序列1位。
※シーズン・ホスピタル
総院長ファーンが構える病院施設だ。
寺院の神聖魔法では癒せない奇病を治療するのが目的。
季節によって症状が大別される為4つの棟を構えており、それぞれの棟に適した院長がいる。
“春の棟”院長ドクター・ナイチンゲール。
“夏の棟”院長ドクター・ヒート。
“秋の棟”院長ドクター・メイプル(ケイトの母アニスの妹)。
“冬の棟”院長ドクター・スノー。
春は精神系、夏は要手術系、秋は薬物系、冬は凍傷系が主だが、その限りではない。
今回のストーリーではドクター・スノーが登場している。
※冒険者ギルド
呼び声だけは憧れる冒険者の為の組合。
実際のところはかなり雑用が多く、言ってしまえば何でも屋のイメージが強い。
しかし初級冒険者にとってはその雑用が大事な仕事で、文句無くこなせるかの観察期間に適用されている。
ギルドで冒険者登録すると、金属プレートが認識票として支給。
これは、国が税を納めている国民に対して発行している住民票や、騎士団・護衛団に発行しているドッグタグと同等の身分証明価値を持っている。
しかし、世の中そう甘くはない。
冒険者になった以上は、定期的に仕事をこなす義務が生じる。
もちろんほとんどの者が無一文の身なので、皆率先して仕事を受けるが、万が一失敗すれば違約金が発生。
借金まみれになるリスクもあった。
だから、自身の能力に見合わない仕事を誤って請けない様、ランクが設定されている。
ランクは認識票で位置付けられ、
青銅級(初心者の観察期間)、
銅級(基礎習得期間)、
鋼級(一般レベル)、
銀級(熟練レベル、昇級試験または推薦による面接試験有)、
金級(師範レベル、昇級と面接試験の他、技能別各種ギルド長の承認が必要)、
と、5ランクで大別されていた。
昇級試験という単語で予想がつくと思うが、冒険者にとってはここが一つの壁となっている。
勉強なんてロクにしていなかった者たちがほとんどなのだ。
だからなのだろうが、冒険者は鋼級が多い。
その為、鋼は一般とよく言われている。
更に細かく言うと、金級以外には熟練レベルも明記される。
青銅1等級→青銅2等級→青銅3等級→観察期間終了とギルドが確認、銅1等級に昇格。
銅1等級→銅2等級→銅3等級→基礎習得期間終了とギルドが確認、鋼1等級に昇格。
鋼1等級→鋼2等級→鋼3等級→昇級試験または面接試験→合格で銀1等級に昇格。
銀1等級→銀2等級→銀3等級→昇級試験と面接試験と承認→合格で金級に昇格。
等級は先述した通り熟練レベルなので、数字の多い方が格上となる。
ちなみにギルド長のシャディとその旦那のミシュランはどちらも金級。
シャディの師は聖女サリナだけに、こちらも師に劣らぬ脳筋だったりする。
※城下町西区の迷宮
城下町の中にある初級から中級者向けのダンジョン。
旧世界の建造物をベースに迷宮化しており、最下層には地下鉄の名残りもある。
既に踏破されている迷宮と言われている為、今では敢えて挑む者は皆無に近い。
今回冒険者カイルたち6人パーティーが徹底的に調査する事で、迷宮の新たな一面を発見する事に。
※地下の大下水道
旧世界の下水道が迷宮化したもの。
今では下水処理に使われる事がほとんど無く地下水が流れている為、思ったほど臭くない。
地下水は北西から南東に流れている感じなのだが、本流は幅も太く轟音が響く箇所もある。
迷宮としては中級から上級者向けで、毒鼠や吸血蝙蝠などの集団攻撃タイプもいる事から、バトルしてるとあっという間に魔力切れ。
常に最短で地上に帰れるルートを確保出来るかが攻略の鍵になるのだが、如何せん広すぎて踏破者は皆無。
噂では亜龍の様な姿をした地下下水道の主と呼ばれる存在もいるらしく、闇雲に探索しない方が身の為と言われている。
※地方の領地
王族から爵位を与えられた者たちは、これまでの功績に準じて領地を与えらえる。
今回のストーリーで登場するマーキュリーは伯爵なので、それなりに領地は広い。
どこの領地も城下町に比べれば田舎ではあるが、特産品を主軸に経営しているところが多いという。
ちなみに“禁断の果実”の件でフォルター男爵の領地がガーディア国に吸収合併されたが、南部国境の外側に位置しているので国境の城壁をどうしようかただいま女王と室長が思案中。
とりあえずアガンを第5将軍としてフォルター領の警備に当たらせている。
北端、東端、南端、西端の地域については騎士団の将軍が常駐している城もあって、彼らに領地も与えている。
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