第25話 かき氷の日/『ブルーなブルーハワイ』

かき氷の屋台でイチゴを注文した君。

「本当はブルーハワイが好きなんだけどね」

「一口食べる?」

僕がブルーハワイを差し出すと首を横に振った。

「舌がエイリアンみたいになっちゃうでしょ」

なぜ一番好きなものを欲しいと言わないの?


きっとあいつが聞いたら、君はあーんと口を開けただろうな。




◆7月25日は「かき氷の日」/2023年7月25日作

#140字小説『ブルーなブルーハワイ』

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