没話

没第2話 働きながら小説を書こう

最初こっちが本稿の2話でした。没稿の方が反応が良かったので入れ替えました。こっちは配慮し過ぎて気持ち悪いですね。



文章を書くときはいつもこんなことして何になるんだろうと思わずにいられません。本当に、こんなものを書いて何になるんだか……。あと思想的になりすぎたので一旦全削除してとにかくシンプルに纏めました。

 

 





 小説家になっても食っていけないと言う話はもう手垢に塗れているので割愛します。そもそもなれる訳もありませんから。


 なれなくても、小説執筆を生き甲斐にしよう。生涯をかけて磨いていく求道にしようというスタンスで話をしきます。ライフスタイルとしての小説執筆というサブタイトルに関わる話です。具体的にどういうライフスタイルを送っていこうかというと、



 働きながら勉強して小説を書く。



 もう本当にこれだけです。侘しいライフスタイルですね。


 その理由と内訳をざっと話しておきます。あまり興味ない話だと思うので短く、ざっと。


 働きながらというのは言わずもがな、そうしないと死ぬからです。勉強するのは、そうしないと上達しないからです。小説を書くのは、それが小説力上達のための最良の練習方法だからです。


 最後の最良の練習方法というくだりだけ少し補足します。


 小説というのは文章と脚本で成り立っています。この両者は小説という一つの器に同居しておきながら結構な別物であるというのが曲者でして、いざ鍛えようとすると別個に学ぶ必要があります。少なくとも僕はそう考えています。


 知識面においてはそうなのですが、実戦面においてはこの両者を同時に、最高効率で鍛える方法があります。


 それが小説執筆です。


 プロのお墨付きの超実践的な練習方法です。


 なのでじゃんじゃん小説を書きましょう。どんなに下手糞でも、無意味に思えても、あまりの下手糞さに涙が出ても、必ず1作書くごとに成長します。ただし、その時々の全力を尽くしましょう。なんでもそうですが、向上心を持った方が遥かに上達します。


 でも、こんなことは言われるまでもなく分かってて、分かってる上で小説を書くことすらできない。努力しようにもその努力ができない。だから成長もできない。矛盾に満ちた苦境をどうしようもない。そんな、スタートラインにすら立てない人が世の中には多くいると思います。


 そんな人が一先ず不出来でも小説を書けるようになる。そんな着地点をこの創作論では目指しています。と言っても、その先に待ち受けているのは近道も楽な道もない何十年と続く苦役でしかないのですが、そんなものはどの人生も同じなので大した問題ではないでしょう。


 という訳でざっと小説との向き合い方について纏めたところで、次の話から本題となる、小説が書けない原因の解消というセルフテーマに基づいた技術論について語っていこうと思います。とにかくこれを抑えていれば拙くても、文庫本1冊分くらいの小説は書ける。そんな良く言えば実戦的、悪く言えばインスタントなコツを、初心者に多くを語ると混乱するだけという実体験に基づく信念があるので、10話くらいに纏めて、なるべくシンプルに語っていこうと思います。


 まずは一番多くの人が躓くであろう地の文の書き方についてです。

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