凡人作法 ~凡人による凡人のための自慰的ラノベ執筆論~

哀原正十

第1話 スタートラインにも立てない人たちへ

見切り発車で始めました。ストックはないです。自殺志願者の気分です。ただ投降した方がいい気がすると言う勘に従って投稿しました。

※追記 多分その内書き直します。あまりにも内容が薄すぎる。




 僕は小説を書き始める人間には2種類の人間がいると思っています。


 書けるから書く人間と、憧れて書く人間です。


 前者の人間は要領よくポンポンと面白い小説を書きます。「どうして書けるの?」と聞いたら「えっ? まぁ自分なりに書けるように……」などの前置きから才能任せの理由を並べるタイプです。共通点としては頭がいいです。スポーツが得意な人間が身体能力が生まれつき高いように、小説執筆が得意な人間は脳力が生まれつき高いです。ワーキングスペースが広く知覚統合に優れています。生まれながらのサラブレッドです。


 後者の人間は乏しい才能でぎこちない小説を書きます。そして概して悲しいほどに作品がつまらなく拙いです。書いても、書いても、拙いのです。前者の人間との才能の差は作品を見比べれば一目瞭然です。九割九分九厘の人が一端の小説を書く前に挫折して筆を折るかと思います。僕も何回折ったか分かりません。凡人の人生などそんなものです。


 この講座はそんな凡人のための講座です。前者の人間は培った人生経験だけで書いてしまえるので他人に教わる必要などそもそもないですから。



 凡人とはいえ、こういうものを閲覧しにくる人は、通り一遍の創作作法には目を通すくらいには意識の高い人だと思います。けれど、おそらくそれでも読みにくるということは、こうも思っていると思います。



「頭では分かってるのにいざ書くとなると全部ぶっ飛ぶ」


「小説作法は細かすぎて覚えきれない。そして地味すぎてどれが重要なのか分からない」


「地の文が書けないとか、話が思いつかないとか、もっと初歩的なことで躓いてるのに、それくらいはできて当たり前という前提のもとで話が進んでいくので何の参考にもならない」


「起承転結とか意味分かんない」


「そもそも文章が書けない」


「というかもう何もかも分からない」



 はい、全部昔の自分のことです。凡人の悩みとは創作作法の未習熟以上に、創作作法で当たり前とされる前提から漏れたところ、いわば創作作法の隙間に発生します。だからその隙間はをこの小説講座で一つ一つ埋めていこうと思います。


 スタートラインにも立てず劣等感に苦しみ続けた昔の自分に読ませるような気持ちで。


 この小説講座は凡人をスタートラインに立たせるための講座です。

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