紗久間のアタマンナカ

紗久間 馨

不安から解放されたい

 今年の1月から続いている体調不良は、約半年の間に少しずつ回復していると思う。

 原因は不安とストレスだ。それらが積もりに積もって体調を崩した。

 将来への不安という私自身の問題だけでなく、終わらない争いや物騒な事件のニュース、上昇する物価などにも必要以上に不安を感じてしまった。

 誰もがこのくらいの不安を抱えているし、私のメンタルが弱いのが悪い。そう自分自身を責めた。

 

 好きなことが楽しめない。何をしても楽しくない。食事すらもおいしく感じない。けれど、何かをしていないと落ち着かない。

 全身に倦怠感があり、頭が働かない。頻尿に悩まされた時期もあった。


 こんな状態で生きている意味なんてあるのだろうか。つらさを最も感じていた2月と3月、そんな考えも頭をよぎった。

 私を生きる方に向かわせたのはカクヨムである。


 連載中だった作品に対する責任感があった。未完などというフォロワーを裏切る行為はしたくない。

 だから書き続けた。書くことで他のことを考えずにいられた。

 とはいえ、連載していた作品は最後まで一通り書いてあったので、公開前の確認がメインだった。それでも集中力が続かず、時間がかかってしまったのだが。


 3月にはKACにも参加した。頭が働かない状態でよく完走できたものだと今は思う。正直、読み返すまでどんな作品を投稿したのか覚えていなかったほどだ。

 そうだった。KACは楽しいと感じられたのだった。お題の発表を心待ちにしていたし、色々な作品を読んで楽しんだ。




 原因が分かり始めた3月から、私自身が解消できる不安を一つずつ片付けていった。苦しかったし、悔しい思いもした。しかし、切り離さなければ自分が壊れると感じた。

 結果、徐々に心が軽くなっていった。


 誰に相談すればいいのか。誰が話を聞いてくれるのか。

 分からないまま、ずっと頭の中に溜めてきたものをエッセイとして書くことにした。さらに心が軽くなることを願って。

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