第5話 二人でお買い物
今日は二人で買い物に町に出かけたのだっだ。
「可愛い服、買っちゃった!」
「・・・」
「やめて!あなたの財布の中見せないで。こういう時は、男が出すものってザリ子は思うの。きゃふん♡」
「・・・」
「そんな冷たい目で見ないで。ザリ子、泣いちゃう。きゃふん♡」
「・・・」
「ゴメン。やってる方も辛かった。・・・それより、よく考えたら、何か・・・デートみたい。キャー。こいつ、背も高いし、ムキムキだし、見た感じかっこいいよね。・・・それにしても、身長差えぐいわー。」
ザリ子は中学生に交じっても、分からないぐらいの身長なのだ。
「うるさい!ナレーション。」
「なっ何?急に肩を叩かないでよ。」
「んっスマホがどうしたの?(外ではしゃべれないので、スマホに書きます。)か、了解。」
「何、次もあるの?(お金返し・・・)んー文章が小さくて、見えないなー。あっ、そこのアイス食べたい。おごって。」
ザリ子は、戦闘員が汗水働いた大事なお金から、一番高いアイスを、無理やりおごらせたのだ。
「ナレーション!言い方に悪意しかないよ!」
「ねぇ、あの人、かっこ良くない?」
「分かる!背も高いし、モデルかなぁ。」
「隣の子って・・・。」
「可愛いわよね。」
「わかるー。」
「聞こえてるって。まぁ、自慢だけど、私ってカッコ可愛い大人な女性だから。ごめんねー、一般市民達よ。」
「娘かな。」
「だよね。」
「ぐふぅ・・・何よ?(ザリ子様、アイス美味しいですね。)・・・こいつ、ちょっと、カワイイかも。よしっ、アイス食べながら、ブラブラするよ!っうあっ」
「イッ」
「・・・手を引いて、助けてくれた。・・・やだっ・・・ドキドキする。」
「めんこい子じゃのう。」
「あら、いいお父さんね。」
「・・・帰ろっか。疲れちゃった。・・・こんなに歩いたの久しぶりだから、また転ぶかも・・・手繋いでて、いい?」
「イー」
「・・・ありがと。」
クソニートで人にもたかる中学生のザリ子と戦闘員は、仲良くデートをしたのだった。
「デ、デートじゃねぇし、それと、今日、ナレーション酷くない?ザリ子、泣いちゃう。きゃふん♡」
チッ
「舌打ち!って」
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