第2話 共同生活が始まって・・・夏
8畳の生活スペース、6畳のキッチン、風呂トイレ別の築年数が経ったアパート。ここに、ジェット団から解雇されたザリガニ怪人のザリ子は戦闘員一人と共同生活をしている。
そして、季節は夏。
「あっつい!クーラーつけるよ。」
「イー」
「あー、分かったわよ、電気代でしょ!どんだけ節約させんのよ。ジェット団は!扇風機でいいからつけて!」
「イー」
「あー」
「イー(涼しい)」
「それにしても、私の服って何?このボンテージみたいなテカテカしたのは。ダサいし、着づらいのよ。変態が作ったの?そうなんでしょう?」
「イー(↓)」
「ねぇ、このCMの奴、買ってきてよ。風が通るとかいう、キャミソールみたいなの。下は涼しそうなら、何でもいいわ。」
「イー(↓)」
「何で財布の中、見せてんの?お金がないって事?」
「イー」
「いいから買ってきてよ。」
「イー(↓)」
急いで買いに行く戦闘員。彼は只の使いっ走りなのだ。
「イー」
「はーい、どうもね。・・・うん、何で居んの?着替えんだから、キッチンの方、行きなさいよ。」
「イー」
「それより、外出る時、そんな全身タイツ着てないんでしょ。着替えれば。汗でびったりしてるし、我慢してるの?バカなの?」
「イー(焦る)」
「何、顔押さえてんのよ。別にいいよ、マスク脱がなくて。好きにしたら。」
「イー」
急いで着替える二人。只々、猛烈に暑く、早く着替えたいのだ。
「いやー、楽ですわ、快適ですわ。」
「イー(↑)」
「着替えた?って、凄い身体してんじゃん!・・・ちょっと・・・いい。」
「イー?」
「何でもないわよ、バカ!・・・もう、ご飯作ってよ!」
「イー」
顔が赤くなるザリ子と良く分かっていない戦闘員。それは、共同生活が始まってから夏の事だった。
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