余命三ヶ月の私に、君がくれた夏

琴瀬咲和

0~プロローグ~

 これは——


「こんな、毎日を過ごすくらいなら……」


「——待って‼」


「……私はあなたと、仲良くなりたくない」


「僕は君と、仲良くなりたいんだ」


「真織‼ 真織‼」


「実は、愛彩に隠してた秘密があって……」


「私、真織が——」


「僕、愛彩が——」


「それでも私は、あなたと明日を生きたい」


「それでも僕は、君と明日を生きたい」


——私と君の、奇跡の物語だ。

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