ヴァンパイアの憂鬱

浜田まひる

第1話


 森の奥には古びた洋館がある。

僕はその山の奥の洋館に迷い込んでいた。

玄関のドアの鍵は開いている。

階段を上ると奥の部屋にはドアがある。

僕は部屋のドアを開ける。

部屋に入ると黒い棺が置いてある。

僕はその棺を開ける。

すると、そこには人が眠っていた。

とても美しいブロンドのロングヘアーの肌の白い皮膚まで血管が透けてしまいそうな20代位の青年だ。

 僕は彼の頬に触る、ひんやりと冷たいけれど呼吸がある。

僕は彼に口づけをする。

彼はゆっくりと目を覚ます。

彼はパッチリとした青い瞳の美しい青年だ。

 青年は少年に「なぜ起こしたんだ?長い眠りについていたのに」と言っていた。

青年は「丁度良かった仲間が欲しかったところだ」と言っていた。

青年の口から長いキバが見えていた。

少年は恐くなってきた。

青年は「大丈夫だよ、全部は吸わないから君もヴァンパイアの仲間だ」と少年の首筋にキバを差し込み、その新鮮な血液を吸っていた。

少年は痛くはなかった、血を吸われているのに気持ちが良かった。

少年は快楽を感じながら眠りについていた。

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