第20話 ダンジョンのセーフゾーンに「寺院」を作る! 新メンバーの個性が光る共同作業の結果……(ケーキを作って休憩しよう)

はいどーも! ダンジョンやす田チャンネルの、ダンジョンマスターやす田です。


前回の動画で立ち上げた、新たなサービス提供のために新メンバーとして加入した、僧侶で元盗賊の志布しふさん。彼にはダンジョンに来た冒険者たちのために寺院で各種の法力を授けてもらいたいのですが、そう、まだ自分たちのダンジョンには寺院がありません。

そこで今回は、自分と志布さんに、ドワーフの梶くんを加えた三人で、ダンジョンに寺院を建てていきます。志布さんとのはじめての共同パーティ作業です。一体どうなるのか。

それでは、行ってみましょう。


突然ですが、ここは「ウィルダネス・ダンジョンやす田」にある、バンガローです。以前、ここの扉がワープ扉になっていて、各メンバーの担当している部屋と繋がっていることはお話ししました。

志布さんに担当してもらう寺院も、同じようにワープ扉で接続して、どのダンジョンからでも移動できるようにします。

真理さんが制作したワープ扉を、バンガローの空き部屋の扉として設置します。このワープ扉を寺院に改装予定の、別の部屋へと繋ぎます。

細かい作業は製作者の真理さんにお任せです。


真理「やす田くんが扉のリンク設定してくれればいいのに」

やす田「いやぁ錬金術はさっぱりなので……おねがいします」


ぶつくさ言いながら真理さんは手早く扉を接続してくれました。

ワープ扉を潜ると、そこは現在、改装中の「ダンジョンやす田」内の一室です。

隅のテーブルで梶くんが志布さんと一緒に図面を見ながら相談しています。


僧侶が常駐する寺院シュラインは、そこを管理する僧侶が信仰する神性の特性に沿った装飾がされます。それによってその場所が特定の神性にとって特別な場所として認知され、そこで使う法力が強化されます。

寺院に常駐する僧侶を司教ビショップといいます。司教は僧侶のように外を歩き回らない代わりに、より強い法力を扱えるといえますね。


ダンジョンやす田の寺院は、志布さんに合わせて盗賊の守護神を祀る神殿になります。志布さんにはこの寺院の装飾デザインを担当してもらいました。


志布「僧侶になると『自分が収まる寺院はこんなのがいいな』っていう空想、というか、妄想は、よくあるんですよ」


ちょい枯れキャラの志布さんがそんなこと言いながら、ちょっと照れ笑いしながら図面に色々なアイデアを入れてくれます。

これはあれですね、あらたな動画視聴者層へのアピールできる感じですね!


というわけで、梶くんと一緒に、志布さん考案の装飾を作っていきます。差し当たってはまず、寺院と言えば説教壇、そしてその背後にそびえる聖なる印が必要ですね。

ここはドワーフの鍛冶師である梶くんが、志布さんのアイデアから見事なデザインを絞り出してくれました。

盗賊の守護神の聖印は錠前と鈎針です。説教壇にはこの二つを組み合わせたエンブレム、背後には片手に鍵、もう片手に鉤を持って見下ろす人型の像を建てることになりました。


梶「こんな感じで、どうですかね」

志布「いいですね」

やす田「顔の感じとかは……?」

志布「これで大丈夫です。盗賊ですからね、顔はいくらでも変わるので」


とは、志布さん。なかなかカッコいいことを言ってくれます。

こんな感じで、どんどんと装飾品や調度品を用意していきます。そうなるとドワーフの梶くんの本領発揮です。途中から真理さんも手伝ってくれました。


梶「俺、本職は鍛冶屋なんだけど、ここに入ってから木工の腕ばかり上がるきがするな」

真理「大工カーペンターの技能証明取れるね」

やす田「実務証明出そうか?」

梶「いや、あくまで俺は鍛冶屋だから」


ドワーフらしく頑固に否定する梶くんを後目に、寺院の設置物を増やしていきます。

説教壇、聖像、さらに来室者を迎えるベンチに、壁には聖印をあしらった壁紙を貼っていき、天井には素朴なデザインのシャンデリアを吊るしました。


やす田「寺院っていうとステンドグラスとかあるイメージですね」

志布「ん-、あんまりゴージャスなのは神性スピリットに合わないかなと」


ひねり出したアイデアが敢え無くボツを食らったところで、寺院の大まかな装飾が出来上がりました。シックな寒色で纏まった内観は広めの間取りと相まって、静かでひんやりとした空気が漂っています。これは悪くない雰囲気が出来ているのではないでしょうか。


次に、寺院で使用する小間物です。ここからは真理さんがメインで作業する形になりました。


志布「引き続きお願いします」

真理「任せて。志布さんを司教に転職クラスチェンジさせてみせるよ」


頑張るふたりに、差し入れを作ることにしましょう。今回はスイーツを作ります。材料は妖精の花蜜、スライムコア、ミルク、ローパーオイルです。

お菓子作りは計量が大切なので、しっかり分量を量りましょう。スライムコアを容器に溶き、花蜜を少しずつ入れながら泡立て、白く泡立って角が立ってきたら、温めたミルクを少しずつ足していきます。あまり熱いとスライムに熱が入りすぎ、口当たりが悪くなるので気をつけましょう。

最後にローパーオイルを足して、照りが出るまで混ぜたら、容器に小分けし、冷蔵庫に入れ、固まるまで待ちます。

固まったものが、こちら。花蜜とスライムのフレッシュケーキです。容器を皿に逆さに振ると、プリンのように落ちてきます。お好みでホイップクリームやジャムなどを添えると、味変ができていいですね。


早速、二人のところへ持っていきましょう。真理さんは志布さんの体を計って司教の衣装を作成中でした。

枯れたおじさんとお姉さんが絡んでいるのは、動画的にもおいしいです!


それはともかく、二人にケーキを差し入れし、一緒に食べましょう。

いただきます。素朴な甘さで、口の中に入れると溶けるようになくなって、口の中にミルクやローパーオイルのコクが残る食感。これはお茶が合いますね。

なんて言っていたら、真理さんがお茶を淹れてくれました。これは錬金術でよく使うほうれん草のお茶、だそうです。錬金術でほうれん草って、そんなによく使うんですかね? わかりません。

よくわかりませんが、このほうれん草のお茶とケーキの組み合わせはかなり良いですね。ほうれん草茶の苦みとケーキの甘さ、途中で味変できるジャムとクリーム。これは自分の中の女子力が高まります。

なんて思ってたら、志布さんが表情をまるで小学生みたいにキラキラさせながらケーキを頬張っていました。あざとい! あざとい枯れ専キラーですよ志布さんは!



はい、今回の動画は以上です。最後までご視聴ありがとうございます。

寺院への改装作業、いかがでしたか。次回はついに志布さんが転職しますよ!

志布さんに蘇生してほしいパーティメンバーがいる冒険者の方は、是非ともダンジョンやす田へお越しください。お待ちしております。



自分たちはG県M市、T市でダンジョンやす田というダンジョンをやっています。G県には、多彩なモンスターや採取ポイントをもつダンジョンがたくさんあるので、もしG県に来た際には色々挑戦してみてください。


この動画がいいねと思いましたら、チャンネル登録、高評価、よろしくおねがいします。

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