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  • 第1話への応援コメント

    帰ってきたウルトラマンのエピソードで「怪獣使いの少年」という怪作がある。
    昭和の貧乏な少年が、同じく昭和のちゃんと制服を着てる少し年長の男子たちに肉体的にも精神的にも虐められるという設定なのだが、男子たちが少年を手酷く(首まで埋めて顔に泥をかけたり、貧しい料理を蹴飛ばしてこぼし、拾い集めんとする目の前でそれらを土足で踏みつけるなど)虐げる理由は、少年が『異物』だからである。
    少年と感情を交わしていた浮浪者の爺さんは、少年排斥を応援していた大人たちや警察官に、なんの言われもなく射殺されてしまった。

    斯様な例が一般化するとはとても思えないが、もしかしたら父君の脳裏には幼い頃にTVで観たあの衝撃が残っているのかもしれない。
    圧倒的強者であるはずの男子たちや民衆が、社会の秩序を乱す(可能性を持つ)という理由だけで、本来圧倒的弱者である少年や爺さんを恐るべき異物として抹殺する姿。これこそが父君の信じるいじめの典型なのではなかろうか。

    作者からの返信

    くじらさん、コメントありがとうございます!

    帰ってきたウルトラマン、そんな壮絶なエピソードがあるんですね……父が観ていたかどうかは不明ですが、似たようなメディアからの影響は否めません。

    このエッセイでは、いじめっ子、いじめられっ子を優劣で判断しましたが、「社会の秩序を乱す」という観点で見ると、いじめっ子のほうが優位でも劣位でも、排斥される理由が一貫しますね。群れで生活する動物たちの間では、病気を持っていたり、発育が遅れたりしている個体がいじめられやすい、という話を聞いたことがあります。

    父と話しているときにこの見方に気が付けば!と思いました。改めて、読んでいただきありがとうございます。