第24話 青薔薇姫ラピス
目が覚めると、ベッドの横に青い髪の女の子が立っていた。
優し気な表情で僕を見下ろしている。
何か考えなければ、いけないことがあった気がするけど、すぐにどうでもよくなった。
自然と幸福感が満ちていく。
「お帰りなさい」
ただいま。
何も考えずに僕はそう言葉を紡いでいた。
目の前のいる女の子のことは何も知らないはずなのに。
「そしておはよう、あとはおやすみなさい」
彼女は、僕の瞼を閉じさせて最後に言った。
「おつかれさまでした」
その言葉を聞いたとたん、僕は悟った。
もうつらい思いや悲しい思いをしてまで精いっぱい生きずにすむんだと。
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