第3章 セロの謎

第12話 セロの行動



 ミズクの異変に気づいたのは、本日依頼された仕事を一つ終えた頃だった。


 人々の騒ぐ声が耳に届いて、ーーまもなく。


 青い炎にどこもかしこも包まれた。


 それは魔法の炎だ。


 村を焼く程度の炎が、青い炎なんて、ありえない。


 魔人が暴れている。


 そう思ったセロは、逃げ遅れた人々がいないか、探し始めた。


 足の不自由なおばあさんに手をかしたり、迷子の少年に世話をしたりしていく。


 だけど、いつでも、ネイの事が気がかりだった。


ーーネイはしっかりしてるから、大丈夫。


 そう思い込もうとしても、彼女の顔ばかりが浮かんだ。


「ネイ、ちゃんと避難してるといいけど」


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