No.161 甘くて

「飲んでみなよ」と彼女は自分が飲んでいたおしるこの缶を渡した。

え? これを飲むの? 僕が?

ドキドキしながら飲むと小豆の粒がほろりと崩れて優しい甘さが広がった。

「どう?」

「美味しいです」


おしるこを返して自分のカフェオレを一口飲んだ。

もうさっきの甘さで味なんてよく分からなかった。



───────────

こちらが同じコンセプトで書いた元ネタです。

https://kakuyomu.jp/works/16817330669538235237/episodes/16818023213380084507

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

島本の葉っぱ(140字小説) 島本 葉 @shimapon

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ