No.126 モーニングコーヒー
久しぶりにぐっすり眠れた。
ペーパーフィルターにコーヒーを入れる。
細くゆっくり湯を落とすと香りが立ち上り、透明感のある褐色の水面が蛍光灯の光をゆらりと反射した。
一口含むと程よい苦味と温かさが身体に染み込む。
「さて、電話するか」
リビングの血痕を横目に私はスマホを手に取った。
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