No.110 殺した話

殺すしかない。

中途入社の管理職という私の立場を守るためにはもう殺すしかなかった。

前の会社に引き続き、この会社でも早速殺すことになるとは。つくづく自分の行動を顧みて悪態をつきたくなる。

朝礼の最後は社長の訓示だ。



あの本面白かったな。

「ふぁ…、眠い」私はあくびを噛み殺した。

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