第2話 角が生えた少女と凸男

《おい、おい! 裕太! しっかりしろ!》

《ちょ、それユーイの本名だろ!》

《マジやばなんですけど………大丈夫なの彼?》

《ち、凸するから待ってろ!》


「およ? これは血?」


《なんだこの少女………》

《ま、まてこいつ………》


「おいひぃ! なんだこの血は………」


《げ、こっちみたぞ》

《おい、ユーイしっかりしろ!》

《最悪じゃん。ユーイ死んじゃうよ!》

《やばいやばい》

《凸者はよ!》


「この男か。両足がない………あやつにやられおったか………ははははは」


《目が合った………終わりだ………》

《今回が最終回かぁ………》

《ご冥福をお祈り申し上げます》

《ご冥福をお祈りします》

《ご冥福をお祈りします》


「おいひぃ………て、ダメだ………これ以上食べちゃうところしちゃう」


《嚙まれたな》

《噛まれたね》

《はい、人外確定》


「何してんだ貴様!」


《お?》

《凸者きたああああ》

《@キース。君こそ勇者だ!》


「何と言っても、くろうただけじゃ。なかなかの美味だったからの」

「貴様!」


《おい。少女、配信者抱えてないか?》

《あ、ちっぱいがカメラに………》

《あと少し》

《あと少し》


「この男を返してほしくば、この大陸の塔をすべて攻略することだな。ではな、友人君」

「ま、まて!」


《て、なんだこの空間》

《めっちゃ真っ黒やん》

《でも光見えね?》


「ここなら大丈夫かのう」


《女の子の部屋だなぁ………》

《めっちゃぬいぐるみだらけやん》

《期待大》

《てかお前らなんで女の子の部屋だとわかったんだよ!》

《彼女いるからな!》

《俺も》

《僕も》

《り、リア充だ!》

《爆発しろ!》

《爆発しろ!》

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