貴方だけは絶対に許さないですからね。地獄の底まで追い掛けます。〜彼女がNTRたら後輩が暴走した〜
アキノリ@pokkey11.1
第一章 貴方が許しても私は許さない
歪みゆく事実
第1話 社会的に抹消しましょう
「先輩。復讐しましょう。話はそれからですよ。絶対に絶対に許せない」
田中隼人(たなかはやと)。
黒の短髪、少しだけチャラい顔。
自分でも何だが少しだけ顔立ちが整っている方だと思っている.....方だが。
まあでも。
そんなもん今は何の役にも立たないだろうしな。
どうでも良い。
そんな俺は幼馴染を寝取られた様だ。
その為に俺は愕然として中庭で項垂れていると.....後輩の、佐々木美兎(ささきみう)にそう声を掛けられた。
そして俺を見ながら怒りの眼差しを向けてくる。
どうも俺が振られた事情とかを全て知っている様な顔だ。
怒りを抑制している様だがオレンジジュースの紙カップを思いっきり捻り潰してしまった。
怖いんですけど.....、と思いながら俺は美兎を見る。
何だと思っているんですかね?私の先輩を大切な.....私の大切な先輩を、と言いながらオレンジジュースの付いた手を舐めて目を鋭くする。
怖い.....。
「.....私は絶対に許せないです」
「そこまで固執してくれて有難うな。感謝しかないよ。.....でもとしてはそこまで怒ってもらう必要は無いけどな。もう諦め.....」
「ダメですよ。先輩。これで諦めたら相手が嘲笑っています」
浮気相手は幼馴染の牡馬先輩ですよね?.....信じられない。穢らわしい、と言いながら唇を噛む美兎。
そして、先輩。SNSで公表したらどうですかね、と直球で言ってくる。
まあそれは早いんだがなにぶん証拠が今は無くて、と俺は美兎を見る。
美兎は、そうなんですね、と納得した様に俺の横に腰掛ける。
「でもマジあり得ない。気持ち悪い!」
「そうだな.....他の男とセックスしているんだったらもうマジアウトだな」
「どうしましょうか。せんぱ.....あ」
「.....?.....どうした?」
止めましょう。先輩。SNSで公開するの、と言いながらニヤァとハイライトを消した目で笑みを浮かべる。
それから、徹底的に痛めつけましょう、と話し始めた。
俺はその事に!と思いながら美兎を見る。
美兎はニヤァッとしながらマジに嬉しそうに、あの外道を落とす方法、と探し始める。
「あ。先輩。良い事を思い付きました。.....先生の信頼度を無くしましょう。牡馬先輩の未来を奪うんです」
「え?牡馬ゆかな(おうまゆかな)の将来を?」
「はい。じゃ無いと絶対に許せない。大切に思っている先輩の事を何だって思っているんですか?あのクソ女」
爪を噛みながら。
という噛み砕きながらイライラしている美兎。
俺はその顔に、待て待て。お前。落ち着け。平常心を保とうぜ、と話す。
すると美兎は、いえ。私は至って平常ですよ?、と笑顔を見せる。
「でもそうですね。.....私がどれだけイかれているか見せてやりたいです」
「お前そんな性格だったか!?」
「先輩。今は性格なんてどうでも良いですよ。.....今は目の前の事を集中して見ましょう。.....まさかこんな時に人間関係を破壊する事が出来るなんて.....ウフフ」
言いながらマジに嬉しそうに笑顔を浮かべる美兎。
黒の長髪、容姿端麗。
成績優秀、特進科。
その可愛い美少女が崩れていっている。
そんな恐ろしい性格で、だ。
こんな怖い奴だったとは、と思う。
俺は冷や汗を流しながら、美兎。具体的にどうする気だ、と聞くと。
美兎は、具体的に精神をぶっ壊してやりたいです、と満面の笑顔を浮かべる。
「相手の男もそうですが実験台になってもらいます」
「.....み、美兎?あくまで人を殺すなよ?」
「殺しませんよ。.....ただどうなるか楽しみだなって」
そう言いながら、先輩。チャイム鳴りますよ、と俺の手を握ってくる。
それからまた柔和な笑顔になってからそのまま立ち上がらせる。
俺はその事に立ってから汗が噴き出る。
コイツはマジに何をする気で.....そして何を下すのか。
何か俺の背筋がゾッとした。
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