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舞山さんからも通知があった。
ゆみるんがかわいそうだと言う。
確かに選ばれたとしても選べれなかったとしてもこの2週間はかわいそうだ。
いや選ばれたのならかわいそうではないか。
喜びを表明出来ないのはかわいそうではない。
そんな通知をしあった。
イチローさんとオルトとはグループで通知しあい、舞山さんとは1対1で通知していた。
グループの方が終わっても舞山さんと通知していた。
ひとつ年が上ということもあって、なんとなく姉がいたらこんな感じかなって思いながら、ついつい話が長くなってしまう。
舞山さんもなんの警戒心もなく自然体で接してくれる。
お互いがそんな感じだったからかもしれないけど、それ以前に何か波長が合うのだ。
だから今日もゆみるんの話で盛り上がりながらも間に関係ないどうでもいい話題をはさみながら長いこと通知しあった。
またちょっと長すぎたと思いそろそろと言って通知を切った。
切った後、また罪悪感に襲われた。
しおみさん以外の女性と夢中になっていたことに対してだ。
自然にそうなったに過ぎないのに我を忘れて熱中してしまったことに自分でもまずいと思った。
ふーとためいきをついて、頭を振った。
しおみさんと離れ離れになっていてその思いが強いばかりにこんなことになるのかもしれない。
なにかその反動のようなものかもしれない。
気を取り直してウィスキーを飲んだ。
とにかくこの2週間はやきもきしそうだ。
ゆみるんが選ばれていますように。
くうちゃんとむあちゃんと3人選ばれていますように。
次の日の朝、この話をしおみさんとした。
アイドルって大変だよね。としおみさんは言う。
ジャズプレーヤーだって大変でしょと返す。
そうでもないよ。といって笑う。
しおみさんは向こうに行って日に日に明るく開放的になっているような気がする。
アメリカの土地柄なのだろうか。
それがうらやましかった。
僕もその中に居たい。
そしてそれがつらかった。
僕が居ないところで楽しそうにしているしおみさんを見るのがつらかった。
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