第16話 主婦のルーティーン放棄

ソファーに座っていた。コンビニなんて用が無かったわ!口からで任せを言ったのね。咄嗟に!

でも私なら言わない。

自分の心境を言うわ!

誤魔化さない。

泰一さんはそんな人ではなかったし、そんなに卑屈だったの?

わたしがそう仕向けたのかも・・。だとしたら、だとしたら、罪なオ・ン・ナ。

思わず笑ってしまう。

今分かった。兄弟の確執。

私では無かった。

高市さんの考えは、時としてハッピーな思考回路かと思わせる。

でもそれは、物事を研鑽した末の事。

何時でも論理的なロジックだ。

誰でも思い付かない事柄を真剣に研究する人!

 その成果が水中花。

それにしても・・・歯痒い。

私が水中花に為ったなら?

一考の価値はあるわ・・・。

お金はあっても面白くも無い半生・・・。

わつぃは高市さんと共に埋もれて行くの?普通なら子供が出来て

学校の受験の事をあれこれ、心配するじゃない?

女はいつまでも男を待っている訳では無いの!主婦だって躍動的に活躍

したいのよ!これでは何時まで経っても私は糟糠の妻!


新たな人生を見付けなければ・・・。

淀は主婦のルーティーンを放棄したい気持ちで一杯だった。


 

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