第13話 二つの選択肢
さっぱりとしたヘアスタイルは短髪だったが清潔感が、前へ出て脂ギッシュな若者でもなく文学系の痩せた人でもない爽やかな青年と言った方がしっくり来ていたし、兄は医学部を専攻していた。
淀と泰一は帝塚山理学大学の同窓生だった。
卒業も一緒にしたし、就職も神戸重工へ同時に入社して、淀は大学で理学を噛ったが、理学療法への道は進まなかった。
理由は泰一の兄高市が医学の路へ進むのならば、将来的に知識を共有出来ると考えた。
高市、泰一、淀の連帯感は一枚岩となって、3人は盤石だと思っていたから掛け引きなしの連れだと感じていた。
それが泰一の介護で水口家に訪問するたびに高市が出迎え「泰一は今、引き籠ってるよ。お茶でもどう?」
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