宮廷裁縫師ハナ〜ミシンが紡ぐ異世界裁縫物語〜

@marumarumarumori

渡り人ハナ

プロローグ①

私の名前は牧野マキナハナ


裁縫が趣味のしがないJKだ。


そして..........今現在、私は中世ヨーロッパ的な街並みの場所にいる。


何でここにいるのかって?


それはこっちのセリフだよ!!


いつものように通学してたら、どういうわけか、ここに来てたし...........


これって、もしかして異世界転移?


興奮しながら、そう思っていたら...........


兵士「君、もしかして異世界人か?」


と、ザ・ファンタジーに登場しそうな兵士に話しかけられた。


というか、何でバレたの!?


花「は、はい。そうですけど..........」


私がそう言うと、兵士は


兵士「やっぱり..........そうだったのか」


そう言うと、どこかへと向かっていった。


すると、その数分後......................立派な馬車が現れ、何が何だか分からないまま、その馬車に乗せられた。


その馬車には、キャラメル色の髪に、ペリドットのような瞳を持った男性が乗っていた。


てか、めっちゃイケメンなんだけどぉ!?。


チャーリー「初めまして、僕の名前はチャーリー・マキシーン。ま、いわゆる...........使ってやつだね」

花「魔法使い...............」


チャーリーさんによれば..........今、私がいるのは、ケイト王国と呼ばれている場所らしい。


そして..........私のように、異世界に転移した人々のことを、【渡り人】と呼んでいるのだとか。


ちなみに、チャーリーさんは魔術師団と呼ばれる組織に入ってるってさ。


うん、ますますファンタジーっぽい。


花「ところで..........この馬車はどこに向かっているんですか?」

チャーリー「どこって.......祠です」

花「祠?」


いかにもファンタジー的なやつキター!!


チャーリー「はい、この世界では、まず、祠に向かって、【渡り人】がどの職業に適性を持っているのかを、調べるんですよ」

花「それって、検査みたいなものですか?」

チャーリー「みたいな感じですね」


なるほど.......転移後のサポートのためにも、検査は必要ってことなのね。


花「祠..........ってことは、何かしらの宗教があるんですか?」

チャーリー「宗教というよりかは、アレは聖女を祀っている場所なのです」

花「せ、聖女!?」


聖女って...........ラノベとかでよくあるやつだよね!?


花「この世界に、聖女がいるんですか!?」

チャーリー「正確に言えば...........聖女が活躍したのは数百年前のことで、今は、聖女と呼ばれる存在いません」

花「...........つまり、その聖女さんは、神格化されたってことなんですかね?」

チャーリー「まぁ、そんな感じです」


はぇ.................異世界って凄いなぁ。


そんなことを思っていた時、馬車は祠に辿り着くのだった。

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