第7話 海賊

 港町ダイアリーの強盗事件の数分後


 港町ダイアリーの上空50M

 鳥のような見た目をした高身長の男は俯瞰していた

「ケケケ、あれが別世界からやってきた人間か。ティード船長にお伝えしなくては」


 海へ飛び立ち、ばさばさと羽を仰いでいる


 海を渡り、はるか遠い木造の大きな海賊船の中心に降り立った


「ティード船長ただいま戻りました。」

 跪き報告する


 ティード「バードリー、報告しろ」

 玉座に座るばかでかい男がワインを注ぎながら言う


 バードリー「我らが研究所跡で繋いだゲートから人間が迷いこんだようです。しかし、我らは確かにゲートを閉ざしたはず」


 ティード「フン、人間か。おそらく世界を繋ぐ能力を持つ人間が"ガウス"とあの女の他にまだいるということだ」

 バードリー「まさか...そんなことが、前代未聞ですぞ...」


 ティードは奥の牢屋に目を向ける

 ティード「なぁ?雪とかいう人間よ。貴様は他の奴隷共とは違う。平行世界を繋ぐ力を持っておる」


 雪「...早く家に帰して」

 ティード「諦めろ、助けなどこん」

 雪「悠は必ず助けに来る!あんたを捕まえに!」


 ティードは微笑んで、牢屋の前に立つ

 ティード「強情な女だ、嫌いじゃない」

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