闇の最強暗殺者(加筆修正版)

鴉杜さく

序章 孤独な暗殺者

闇夜に一人ぽっかりと浮かび上がる男。

いや男なのか疑問が残るほどに小さな体躯をした子供。

その者は黒いフードを被っており、顔を見ることは叶わない。

しかし、微かにその者からは血の香りがふわりと漂う。


身長だけで見ると、齢5ぐらいだろうか。

幼い子供の身体からなぜ血の匂いがするのか。

それは言わずもがな。

彼が今しがた人を殺したからである。


彼の手には血が僅かに拭いきれていないナイフが一つ。


彼の周りからまた人間が一人排除されてしまった証拠であった。


より孤独になってしまった彼は何を思い、そのナイフを振るうのか。

或いはもう何も感じ、思うことはないのか。


これは、そんな彼が何を思い何を考え何のために戦うかの記録である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る