第70話.コラボ配信 1
:おっ? 零くんがゲリラ配信か
:初めてじゃね?
:日曜でよかったぁ
:でも珍しいね。なにかあったのかな?
僕のゲリラ配信に気づいたご主人様たちがどんどんと増えていく。
「皆さん、こんれい。皆さんに笑いと感動を届ける、神宮寺零です。 本日は、私の配信に来てくれてありがとうございます」
:こんれい〜
:こんれい!
:んで、どうかしたの?
「まずはゲリラ配信という形になってしまってごめんなさい。少し特別な配信になりますので……。では、早速主役に登場していただきましょう! 通話つなぎますね」
:ってことはコラボなの?!
:特別?
:主役って誰なんだろ
:まさかついにまみみとコラボか?!
:ならゲリラでしないだろ
:おっと冷静なツッコみ
:全然繋がらなくね?
:凸配信?
「うーん、まぁ予想通りといえば予想通りですけどね。なら先に説明しておきましょうか。今回のコラボ相手は、みずなさんですよ」
:!?
:え、今なんて?
:それは触れたらだめなやつだぞ!?
:え、みずなのこと知らないのか?
「いやいや。よく存じ上げてますよ。まぁ安心して下さい。ご主人様たちが思ってるような結果にはなりませんから。その証拠として、今みずなさんと通話が繋がらないじゃないですか」
:ご主人様としては心配で仕方ないのだが
:みずな、マジでやったら許さないからな?
:通話が繋がらないことは零くんがしたことなの?
「それ自体は関係ないですが、その原因を作ったのは私ですね。おそらく、みずなさんもこの配信を見ているのでしょう? なら先に行っておきますが、みずなさんは帰ってきませんよ?」
:お、ん? どういうことだ?
:みずなに向かって帰ってきませんって日本語おかしくね?
:零くんは何を知ってるんだ……?
「ほら、みずなさん早く応答してくださいよ。いくら待っても来ませんから。私は──僕は、あなたの罪を裁きに来てるんだから」
──そして、みずなが通話に参加する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます