第21話 はるかの生活2

…チュンチュンチュン…


次の日の朝。

いつ寝たのかも分からない。けど、ベッドで目が覚めた。


「・・・」


いつもなら、ゆうまが起こしてくれた。

「はるか〜おはよ〜」…..


今日はない。


ガチャ….スタ,スタ,スタ


「・・・」

リビングにも誰もいない。


置いてある家具、配置は変わらない。

けど、自分の家じゃない感覚に襲われる。


「…ゆうま、、」

口に出てしまう。

けど、返事はない。


「…」


スタ,スタ,スタ

バタン


キッチンでお水を飲んで寝室に帰った。


バサッ



布団に潜り枕に顔を伏せた。


「…」


バサッ.バサッ

スマホを探す。


「…あった」


カチっ


ゆうまからの連絡はない。

昨日連絡がきていた、けいすけの着信が2件だけある。


スッ


LINEを開かないように送られてきているメッセージを確認した。


「きょうはこんなことをしたんだ!はるかさんも好きなこれ!」

「あと、こんなことも!・・・」


いつもやり取りをしていた内容だった。

あれ以降もけいすけからは連絡がきていた。


~~~~



はるかからは、こんなことにもなったし連絡は控えようよと、伝えてはいた。

が、けいすけからは。


「奥さんには言っておく。僕ら普通の友達だし疾しい事はなにもないんだから」


「えっ、、でも・・」


「浮気しているわけでも、不倫してるわけでもないでしょ〜!」

「ゲームをキッカケに仲良くなった友達だよ」


「…そうかもしれない、、けど、、」


「俺とやり取りするのは嫌?」


「いや、、普通にお話するのは楽しいよ」

「でも、奥さんのことがあるから・・・」


「したら、はるかさんは無理しなくていいよ」

「俺からは普通に送るから、返信できそうだったら返すとかでも大丈夫」


「…えっ」


「ね!」


「…うん」


半ば強引であったが押し切られてしまった。

はるかとしても、嫌いな人とかではなかったし、年上の色んな相談とかができる存在でもあったから。


~~~~



「ごめんね、体調悪くしてて寝込んでいました。たぶんこの後もお返事できないと思うのでごめんなさい。。」


カチっ


それだけを送ってLINEを閉じた。


「…ぐすんっ….」


ピロンっ


バッ


伏せたスマホを確認した。


「…けいすけさんだ」


すぐに返信がきた。

恐らく心配をしているような内容だろうと思ったが開かなかった。


「・・・」

寝室の天井を見つめる。


ゆうまとの生活では時間があっという間に過ぎていた。

布団に入っても気がつけばお昼ご飯や夕ご飯の時間になり、「はるかご飯できたよ〜」ってゆうまが起こしにきてくれた。


でも、1人だと時間が進まない。

連絡のこないスマホを何度も確認してしまう。

1分がこんなにも遅い。


…ゆうま元気にしてる。。?


目を瞑ってそう口ずさんだ。





スゥ


目を開くと辺りは少し暗くなっている。

気がつかない間に寝てしまったようだ。


ザッ カチ


スマホを確認する。


「…」

ゆうまからの連絡はない。

けいすけからの連絡が増えていた。


「ゆうま・・・」



「…ゆうま....洗濯機の使い方を少し教えて」

居ても立っても居られずLINEを送った。

少しばかりの強がりを隠すための内容で。


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お読みくださいましてありがとうございます。

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次回の更新までしばらくお待ちくださいませ。

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