好きなものを1コずつ言っていくよ

ゴオルド

古代エジプトの記憶

 あなたのことを全然知らないのに、どうしてこんなに惹かれてしまうんだろう。



 私にとって、そんな存在なのが古代エジプト。



 古代エジプトの知識は全然ないのです。


 というか、博物館等で古代エジプト関連の展示があるときは必ずいくのにもかかわらず、どうして知識がまるで増えないのか、自分でも不思議でなりません。


 好き過ぎて記憶に残らないみたいな、脳にそういう異常が発生しているとしか思えないです。本を読んでも、右から左に抜けていきます。たとえばエジプト神話の神様の名前を言えって言われたら……なんだ……なんだっけ……ええと……ラー、あ、言えた。言えましたね。ラー。あとプタハ。あと……。んん?


 ピラミッドだって、数え切れないぐらい映像を見てきたにもかかわらず、毎回「わあ、初めてみた」って思います。


 「死者の書」も、見つめすぎてぐあいが悪くなるぐらい見た。会場で倒れるかと思った。でも全然覚えてない。何が書いてあったんだっけ……?


 ヒエログリフも一切覚えられないです。毎回「なにこれ」って思います。



 それでね、以前、どこかの博物館で古代エジプト関連の展示があったとき、どこかの先生のお話を聴講したのね。


 その先生がいうには、古代エジプトのパンには、細かい砂利が混入していたんですって。小麦をひいて粉にするときにまじっちゃうそうですよ。もしかしたら欠けやすい石臼なんかを使っていたのかな?


 だから、古代エジプトの人たちは、50代ぐらいになると、歯がすり減ってしまっていたんですって。小さな石の粒が、歯に対してサンドペーパーみたいな役割を果たしてしまっていたわけです。

 歯がすり減ってしまうと神経が出てきてしまいますから、食事をするたびに痛くてたまらなかったはず、とのことでした。



 かわいそう。

 かわいそうすぎて、この話だけは覚えているのです。



 昔の人は虫歯になったら辛かったに違いないと想像したことはあったけれど、歯がすりへって痛いから食事が苦痛というのは予想外でした。


 私がもし異世界に転生することがあったら、まず小麦粉をチェックします。砂利の混入がどんな悲劇を巻き起こすかを説明して、みんなの歯を守りたい。そんなことを思いました。


 そうそう、小麦粉みたいに粉にひいてパンや麺等にすることを粉食ふんしょく、お米のようなつぶつぶをそのまま食べることを粒食りゅうしょくっていうらしいんですが、粒食は歯に優しいのだろうなって、エジプトの話を聞いたときに思いました。だって炊く前によく洗えば、細かい砂利はある程度除去できますからね。


 お米って、歯に優しいー!


 というわけで、異世界に転生したときには、粒食も推していく予定です。お米を食べるのだ。



 そういえば、2024年8月26日現在、日本各地でお米が品薄のようですね。天候やら地震やらの影響なんでしょうか。私が住んでいる地域(福岡)では売り切れまではいかないのですが、お値段は上がっていますね。9月には落ち着いているといいのですが。

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