思いは花びらに乗って

自然豊かな地で 風になって

見守っていてくれる 彼の人のメッセージ


私は気づかなかったけれど 旦那が

私の手提げに入り込んだ ひとひらの桜の花びらにきづいて

ふと微笑みながら私に言う

「ほら、親父がお土産くれたよ。来てくれてありがとうってさ。」と。

私は 胸がいっぱいになった。

「お義父さん…ありがとう…また来るからね。」

どこからか

「おう、気を付けて帰れよ。」

と、聞こえた気がした。

丁度いい紙がなかったので、レシートの白い方にそっと挟んで

家まで持ち帰った。

こんな事、あるんだな…。

家についてから、白い紙に挟んでお気に入りの本に押し花にして

今日の事を忘れないようにしようと思った。


また行くときには、お義父さんの大好きなビール持っていこうかな。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る