非常に楽しい夢

 この間、久しぶりに、楽しい夢を見ました。


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 私はカメラを持って、知らないおじさん(夢の中では、あまり知らない感じではなかったのですが)の顔写真を撮っています。


 証明写真とか、何かにせるとか、用事があって撮っていたようでした。


 しかし、そのおじさん、目をつぶってしまうんですね。


 シャッターを切るちょうどその時に、狙ったかのように。


 私はもちろん、「目、開けてください」と言います。


 するとおじさんは、素直にまばたきを我慢してくれます。


 いいおじさん。


 はい、撮ります。


 ばふぉー!


 何かが起こった直後、おじさんがまた、目を閉じてしまいます。


「目、開けてください!」


 私は再び言います。


 しかし──。


 ぶふぉー!


「おいやめろ!」


 ばふぉー!


 何だ?


 私はカメラから顔を上げて、状況を確認します。


 そこには、もう一人のおじさんがいて、写真を撮られているおじさんの顔面に、革の袋のようなものから出した、強風を吹き付けています。


「やめろ! やめろって!」


 ばふぉばふぉー!


「目ぇ開けられる訳ねえだろ!」


 ぶふぉふぉーー!


 強風を吹き付けられているおじさんは、どうやら芸人さんのようで、とてもいいリアクションをしてくれます。


 それを見た私が、ケラケラ笑っているという、非常に楽しい夢でした。


 私って、楽しさに飢えているのでしょうか。

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