「ちょっと何言ってるかわからないですね」

 みなさんカクヨムコンしてますか?

 私はあまり出来てない気がします。

 私はここにいていいんですよね?

 みんな私のこと見えてるよね?


 大丈夫、みんなここにいるから。

 安心して、ウェアリングパンツよ。


 つまんない前置きはさておき。


 先日「水曜日のダウンタウン」で「S-1GP(スベリワングランプリ)」という企画をやっていました。つまんない芸人を晒し上げる恒例のろくでもない企画かと思いきや、結構色んなところに切り込んだ面白い企画だったのでそれを軸に話をしようと思います。


 ひと言でまとめると「つまらない、興味を引かない」ものの共通点として「まず発声や滑舌などの問題で言葉が伝わらない」「ステージで何をしているのか観客に説明がない」というものがありました。これを浮かび上がらせたというだけで、この企画はかなり成功だと思いました。


 これは小説にも当てはまる話だと思います。発声や滑舌は文章の組み立て方の問題、何をしているかわからない問題はテーマが掴めない問題に変換できます。以降の実例はカクヨムに限らず文章投稿全般の話です。noteとかブログとか、そういうのもあります。


 まず文章の組み立て方問題ですが、本当にたまに「ちょっと何言ってるかわかんないですね」という感じの文章に遭遇します。本当に何の話をしているのか読み取れない。主語がないから誰の行動かわからないし、会話文だけガーッと書いて「そして俺たちは〇〇へ行った」みたいに続くけどそもそも俺たちって誰だよ、みたいな感じの書き出しは本当にそこから先、まったく読む気がなくなる。


 これは経験則だけど、「文章が下手だけど展開は面白いよ!」というのはあると思う。しかし文章が下手とかではなく上記のように破綻しているものはそもそも何が書いてあるのかわからないので「展開が面白い」のかどうかすらジャッジが出来ない。「何書いてあるのかなぁ……」と数日悩むことになる。そして「わかんねえなぁ」と忘れることにする。


 次にテーマが掴めない問題。これは会話文主体の作品にとても多い気がする。登場人物が会話をしている冒頭から始まり、「お、これはこれからの展開に必要な話かな」と一生懸命読んだけど実は特にいらない展開だった、というのはかならズッコケるものがある。「今まで散々隣のクラスの女の子がかわいい話をして参りましたが、というのは前フリでございまして、本題はこれから近所で評判の呪いの館の探索に行くところでございます!ちなみに隣のクラスの女は以降登場しません!あしからず!」みたいな感じ。いやさっさと呪いの館行けよ!


 さて呪いの館に行って怪奇現象に遭遇する話かと思いきや急に友人が明日幼なじみに告白すると宣言してきた、俺も彼女のことが好きだ、これは先に告白しろって前フリなのか?いやいや友情にヒビを入れたくないんだけどうわーお化けだ逃げろー!呪いの館怖い!え、来月解体されるんだって?それは困る!地域をあげて呪いの館を守るんだ!町内会長になるぞ!そのために商店街に挨拶回りを……


 そう、もういいってなるよね。何がしたいのかさっぱりわからない。ちなみにさっきのあらすじのテーマは「主人公と友人の友情」です。多分。


 しかし思うのです。「ちょっと何言ってるかわからないですね」という作品に限って、それを指摘しづらい雰囲気があります。そうなると自分の何が致命的に悪いのかわからずにそのままピン芸人として立ち続ける、ということになりかねません。観客が絶対いる芸人よりも読者の存在が希薄なWeb小説界隈のほうがそんな蠱毒度は高いと思います。ちなみにブロガーとかYouTuberになると、芸人としての側面もあるので蠱毒度は別次元で厳しくなります。


 そういうわけで、良いものには良いと言っていこうと思います。ヨムもやります。はい。


 なので、カクヨムコン参加作品読んで~!

 ↑の記事にURLあるから読んで~!

 お願いします!

 まじで!!!!

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